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チップ・ショットのボールは 低く出せ

このページのコンテンツ
• はじめに
• ボールを フワッと上げる
• チップ・ショットのバックスピン
• ボールを芯で捉える テクニック
• サンド・ウェッジを使うべきか
• 商品リンク(用品、メーカー別)

はじめに


チップ・ショットは ボールを転がすショットで 10 ~ 20ヤードといった ロング・パットの距離くらいの時に 打つことの多いショットである。それ以上の距離であれば ボールを 少し上げて ピンの近くにボールを落とす ピッチ・ショットを打つことが多くなるからだが、案外、ボールを 軽く打って飛ばし過ぎないように コントロールするのは 難しいことである。意図したようにボールを打つには クラブの振り幅と ヘッド・スピードを コントロールしなければならないが、同時に ボールを クリーンに クラブフェースのセンターで捉えて打つ必要がある。しかし、そのクリーンに ボールを打つということが 思うように出来ない人は 多いはずだ。

ボールを フワッと上げる


ボールを転がすイメージそうした人の多くは ボールを フワッと上げるイメージを作ってショットをしているが、実は それが チップ・ショット失敗の原因になっていることが多い。正しいチップ・ショットは イラスト右の赤のラインのような腕の振りとクラブの位置関係でボールを打つ形、即ち、俗に言う ハンド・ファーストの形で 手とクラブの成す角度を 固定するように ボールを打つのだが、ボールを上げるイメージ (H) でショットをすれば 手首を返そうとする動きが入って オレンジのラインのような打ち方になり、ボールを クリーンに クラブ・フェースのセンターで捉えて打つことは難しくなる。そうなる原因は 多くの場合 ボールを上げようとする意識にある。

チップ・ショットのバックスピン


つまり、上手くチップ・ショットを打つ秘訣は まず第一に ボールを上げようとせずに 低いボールを打つイメージ (L) で 腕とクラブを振ることである。ハンド・ファーストの形で 左手の甲がターゲットと ボールを結ぶ線を指すように また 右手は 自分から見て「く」の字になるように キープして ボールを打つ感じだ。ロフトは 応分に 例えば 5°~10° くらい 立ってくるが それでも 通常 アプローチに使うクラブには それなりのロフト(40° ~ 60°)があるから ボールは 十分上がることになる。

正しい角度チップ・ショットを ロフトのあるクラブで打つ時、打ち方によって 程度の差こそあれ クラブヘッドは 上から落ちてくるが 同時に ハンド・ファーストの形が作れれば 右のイラストのような状況になる。そして、少しでも ダウン・ブローの軌道が維持されれば ボールは ロフトどおりの角度で A の方に飛び出るのではなく、バックスピンがかかって B のような角度に飛び出す訳だ。A - B の角度差は ダウン・ブローの程度とクラブヘッドの加速度によって異なるが 一般的には ロフトのあるクラブであれば ある程 大きくなる。つまり、ロフトのあるクラブは 打ち方が変わることで バックスピン量と打ち出し角が 比較的 大きく変わる性質があると言うことだ。

ボールを芯で捉える テクニック


低いボールを打つ意識と イメージで ボールを打つことは アプローチ・ショットを成功させるために大切な ハンド・ファーストの形を作るのに資するものだが それでも インパクトの瞬間 もしくは その少し前のポイントで 手の動きが止まるようなことになれば ミスをする可能性は 非常に高くなるだろう。本当に 大切なことは 下図の 2 ~ 4 のステージで 腕を振り続け 利き手とクラブのシャフトが成す角度 α° を維持するように スイングすることである。

チップ・ショット

そこで やや高度なテクニックになるが 試して欲しいのが インパクト・ゾーン (2 - 3) で 手の甲の角度 (α°) は そのままに 前腕を 少し 回旋させ シャフトも ちょっと ターンさせて ロフトを殺すように フェースを低く 押し出すという技である。イメージ的にも さらに 低くボールを出す感じになる。

三通りの打ち方上のイラストの トップ (1) における ヘッドの位置は 腕の振りと コックの大きさによって決まるが このイラストのように ほぼ ノーコックでも クラブヘッドは 少し上がって 地面との間に 高低差が生じる訳だから ヘッドの動きは 1 ~ 2 で 応分に ダウンブローになる。腕とクラブの両方が落ちてくる時は 手がクラブをリードし フェースも ロフトが 少し 殺されるような形になるが、腕の動きが止まって クラブヘッドだけが動くような状態になると フェースは その時点から 上を向いて行くことになる。右の (A) は インパクトの少し前の状態で 腕の動きが止まってしまった時に フェースが どのような状態になるかを示したものである。上図の 2 ~ 4 のステージで 腕を振り続け 利き手とクラブのシャフトが成す角度 α° を維持するように スイングできれば フェースの動きは (B) のようになり ボールを上手く打てる確率は 格段に 良くなるはずだ。さらに、2 ~ 3 で 少し 前腕を 回旋させ シャフトも ちょっとターンさせて ロフトを殺すように フェースを 低く 押し出すことで (C) のような状況が作れるが そうすれば 状況は より良くなる。回旋という言葉を使ったが 要するに スーピネート (supinate) させるのである。それで 右の手首の「く」が伸びるようなことがあっては 絶対にならないが その動きを 少し取り入れることで ボールを ソリッドに 芯で捉えられる 所謂 インパクト・ゾーンは 何倍にも 長くなる。上手く コツを掴めば ボールを 芯で 確り捉える確率は 圧倒的に 高くなるだろう。間違えたやり方をすると 逆効果になり兼ねないテクニックなので 上手く出来ないと感じた人は 止めた方が良いかも知れないが、研究してみる価値のあるテクニックのはずだ。

芯を食う補足になるが、右手首の「く」の字、要するに α° をキープし 同時に 前腕をスーピネートさせて ロフトを殺すように フェースを低く 押し出すテクニックは チップ・ショットに限ったことではなく 全てのショットに 応用可能な コンセプトであることを覚えておいて欲しい。フル・スイングから コントロール・ショットまで 右の赤○ ではなく、青○ のような位置で ボールを捉えるためには 欠かすことの出来ない テクニックだ。

サンド・ウェッジを使うべきか


ロフトのあるクラブを使ってチップ・ショットを打つ場合は 必要な距離 ボールを飛ばすために 応分に ヘッド・スピードを上げて ショットをすることになるが それは利点でもあり、難点でもある。そうした打ち方だと 少しでも クラブヘッドが薄く入って トップすれば ボールは飛び過ぎるし、逆に、ダフれば 飛距離は 大幅に短くなるからだ。

従って、サンド・ウェッジのような ロフトのあるクラブは 自信がないのであれば 出来る限り 使わない方が有利だとも言える。ボールを高く上げる必要がある時や 深いラフからのショットなど ロフトのあるクラブの方が 寄せに有利なことがあるのは 事実だが、出来る限り ロフトのないクラブでボールを転がす チップ・ショットを多用することで アプローチ・ショットの精度が高くなる可能性は 高いという考え方もある。例えば、8番、7番、場合によっては 6番アイアンのような ロフトのないクラブで 転がして寄せることを 試してみる価値はある。

カラーや花道からの寄せを ロング・パットを打つイメージで 6番アイアンなどで 転がしてみたら ビックリするほど 上手く行ったということになる可能性は低くないはず。その理由の一つは 6番アイアンで ボールを すくい上げようとする人は 居ないからでもある。

以上、チップ・ショットは ボールを低く出す意識を持ってプレーすること、そして それに適したクラブを使うことで 大きな失敗は 激減するはずだ。また、ロフトの大きなサンド・ウェッジや アプローチ・ウェッジを使う時でも ボールを低く出すイメージで ボールを打つことで それらのショットの成功率も 高くなるだろう。いずれにしても、ロフトのないクラブを使えるところでは そうしたクラブを 積極的に 使うことで 成功率は 高くなるはずだから そんな意識革命と プレー・スタイルの変更も 試みて欲しい。

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