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ゴルフ上達の方法論


どうしたらゴルフが上達するか? 練習場で沢山ボールを打てと ある意味 当たり前のことを言われて 練習をしてはみたものの 何も変わらないという経験をしたことは誰にでもあるだろう。どんなスポーツでも ただ 練習をするだけでは 中々上手にはならないものだ。

ゴルフに限ったことではないが、スポーツやアートの上達を考える上で有効なアプローチに 自然科学の世界における 「法則」 や 「理論」 と呼ばれているものを見つける時の方法論を 利用した練習法がある。ゴルフボールを打った時に起きる 失敗や成功と言う現象から、何らかの法則性を見つけ出し、それを説明し得る(自分なりの)理論のようなものを見つけ出すこと。その何らかの法則性と考えられるアイデアの説明が仮説 (hypothesis) であるが、一つの現象に関して 一つの仮説で満足するのではなく、あえて、意識的に複数の仮説 あるいは 対立する仮説を 持つようにし、それに従ってボールを打って その結果を確認し、それぞれの仮説の有効性を検証してみることで 問題解決や効率向上を図るという方法が 極めて 有効なのだ。

例えば、どうしたら もっとパットを 入れることが出来るようになるか と言う課題に この手法を使えば 以下のようなことになるだろう。

1 どのようなパットの仕方(スタイル)があるのかを まずは 知り、どんなスタイルが自分に合っているか、何を 検証したいかなどを 頭で考えて見る。
2 それぞれの打ち方でボールを打ち、その結果(現象)を 観察し、考察する。
3 仮説を打ち立て、それに基づいて、さらにボールを打ち 結果を観察し、仮説を検証したり、新たな仮説を打ち立ててみるなど 工夫をしてみる。
4 自分に最も合うと思われるボールの打ち方(理論) を 確立する。

以下は、具体的に ある人が行ったパッティングの上達を目指した練習法で、新しい発見と上達を達成することができた例である。

1 様々なパッティング・スタイル(» 詳細)の中からパワー・ストローク、ポップ・ストローク、ペンデュラム・ストローク、ブレンド・ストロークに着目し、さらに 何を考慮して、どんな現象を 観察すべきかを考えた。
2 それぞれの打ち方を グリップ・プレッシャー、ストロークの大きさとテンポに着目しながら、色々な打ち方でボールを打ち、その結果(現象)を 観察した。
3 グリップ・プレッシャーは出来るだけ軽くした方が良いと言う仮説を打ち立て、それに基づいて、工夫をしてみた。次に、グリップ・プレッシャーを 少し強くしてみるとどうかを検証した。さらに、片方の手のグリップ・プレッシャーだけを強くするとどうかを検証してみた。
4 グリップ・プレッシャー片方の手のグリップ・プレッシャーを少し強めにし、その手と腕がリードするような形の(ややポップ・ストローク気味の)ブレンド・ストロークが 最も良い結果をもたらすことを発見。さらに、ストレート または フック・ラインのパットでは 左手でクラブを持って(左手のグリップ・プレッシャーを少し強めにして)ストロークを リードするように打ち、スライス・ラインでは 右手リードのスタイルで打つことが好結果をもたらすことを発見し、そのスタイルを自分のパッティングに取り入れた。

もちろん、上述の例は 特定な個人が(様々な仮説をベースに)研究した結果であって、誰にも当てはまるものではない。しかし、理解して欲しいことは 色々なゴルフ理論を幅広く知って、その中から自分に合った理論やスタイルが何かを知るために仮説を立てて検証する というプロセスが有効に機能することが多いという事実である。

そこに 出来る限り科学的な手段、即ち、スポーツ・サイエンスを応用することが出来れば、さらに望ましい結果を導き出せる可能性は高くなるだろう。例えば、ゴルフ・スイングの画像やボールの挙動などを コンピュータと接続した測定機器などを利用し観察し、実際に起きる現象を解析した上で 仮説を立てる訳だ。とは言え、大切なのは サイエンスを利用することではなく、有用な仮説を立てて検証する中で問題解決を図っていくというプロセスであり、サイエンスは有用な仮説を立てて検証する上で有効だと言うだけである。

ところで、最近 タイガー・ウッズが行っているスイング改造で導入しているスタック・アンド・ティルト (Stack and Tilt) というゴルフ・スイングの新しい理論は(» 詳細)伝統的なスイング理論に対立する仮説を打ち立てた結果生まれた理論である。右利きの人がバック・スイングで右に体重を乗せて右サイドを軸にするイメージで打つ という昔から当たり前とも思われた理論を 根底から覆し、左体重で左サイドを軸にするイメージで打つというのが この理論であるが、タイガー・ウッズがこの理論を導入してみようと考えた背景には 彼なりの問題意識と それを解決させるための仮説の検証というプロセスがあり、その中で 新しいフォームに変えることが 最終的には プラスに働くであろうと言う彼なりの判断があったはずだ。 つまり、世界一のゴルファーでさえも 問題を抱えており、その解決のために 様々な工夫を 常時行っていると言うことである。問題意識を持って、論理的なプロセスで問題解決を図らなければ 何をしても 上達は望めないと言うことだ。
 
 
 

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