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新・ゴルフルール(詳細版・動画入り)

主なルール改定予定アイテム
1) 止まっている球が動かされた時
2) 動いている球が方向を変えられた時
3) 救済 (球の拾い上げ、ドロップとプレース)
4) コースのエリア(規則 25 ~ 28)
5) 用具の規則
6) キャディの役割
7) スピード・プレー
8) プレーヤーの行動

はじめに


今般、R&A (英国 ゴルフ協会) と USGA (米国 ゴルフ協会) は 2020年の定期ルール改定を 1年前倒しにし、2019年に 大幅な現行ルールの変更を行う計画を発表しているが、その具体的な改定案が開示された。以下に その内容を一覧にして 該当するオリジナルの英語版・説明動画を添付する形で 纏めたので 参照下さい。要約版は こちら。

1) 止まっている球が動かされた時(規則 18 関連)

a) Ball Moved During Search
新ルールでは 右の動画のように ボールの捜索中に 誤って 選手やそのキャディが ボールを動かしてしまっても 無罰となる。

b) No Penalty for Moving Ball on the Putting Green
パッティング・グリーン上で 誤って ボールを動かしてしまっても 新ルールでは 無罰。右の動画は その具体例をを 示したものだ。
c) Standard for Deciding Why a Ball Moved
パッティング・グリーンの外のボールが動いた場合は 今まで通り ペナルティを科されるが その理由が選手にない可能性が高ければ 無罰。
c) Replacing Ball When Original Spot is Not Known
ボールが 右の動画のように動かされた場合は 選手かボールを動かした人が 元の状態を再現すべく ボールを プレースする。

2) 動いている球が方向を変えられた時(規則 19)

a) Ball in Motion Accidentally Deflected - 該当動画なし
動いているボールが 偶然 自分や自分の携帯品、または キャディに当たっても、新ルールでは ペナルティが科せられなくなる。

3) 救済 - 球の拾い上げ、ドロップとプレース(規則 20 他)

a) Measuring the Size of the Relief Area Where a Ball Must Be Dropped and Played
救済に係わるルールは 大幅に変更されるが 救済の二アレスト・ポイントから 無罰の救済は ホールに近づかないように 20インチ以内 (右上動画) 1打罰の救済は 80インチ以内 (右下動画) に ボールをドロップとなる。その時、ボールをドロップする高さは 問わない。従って、動画のように 地面すれすれの高さからほぼプレースするようなイメージでボールを落とす選手が多くなるだろう。
b) Proposed New Procedure for Dropping a Ball
上述のように、ボール・ドロップは どんな高さからでも良くなるが、そのドロップの仕方に関する説明をしたのが 右の動画である。
c) Where a Dropped Ball Must Come to Rest
ボール・ドロップの回数上限はなく エリア内に 球が止まるよう最大限の努力が求められ、どうしても止まらなければ エリア外に。
d) Fixed Distance (Not Club-Lengths) Used for Measuring - 該当動画なし
ドロップ・エリアを決めるための クラブ・レングスの概念は なくなり、上述の 20インチか 80インチの何れかが使われることになる。
e) Time For Search Before Ball is Lost - 該当動画なし
ボール捜索の許容時間制限が捜索を開始後 5分までから 3分までに短縮される。制限時間内に見つからない場合は ロストボールに。
f) Substitution of Ball Always Allowed When Taking Relief
ホールアウトするまで許されなかったボールの交換が 新ルールでは 救済を受ける時に 右の動画のように 出来るようになる。
g) Relief For an Embedded Ball - 該当動画なし
砂の中にあるボールを除いて 地面にくい込んでいるボールは 芝の長さに関係なく すべてが救済の対象になる。ただし、短く刈り込んだ芝でなければ 救済の対象にならないと言うローカル・ルールが設定できる。また、新ルールでは "general area" と言う分かり易い表現が "through the green" と言うゴルフ用語の代わりに使われる。

4) コースのエリア(規則 25 ~ 28)

a) When to Replace a Ball That Moves on the Putting Green
パッティング・グリーン上でボールが動いた時は その理由に拘わらず 新ルールでは ボールを元の場所に戻してプレー。
b) Repairing Damage on the Putting Green
パッティング・グリーン上のダメージは どのようなものでも修復可能になる。スパイクマークや動物が付けた傷なども含まれる。
c) Touching Line of Play on a Putting Green
パットの線 即ち グリーン上で ボールを打った後に そのボールが転がると思われるラインに触れることを禁止するルールがなくなる。
d) Ball Played From Green Hits Unattended Flagstick in Hole
自分に有利と考える時や時短になる時など(理由の如何は 問わないが)グリーン上からのプレーで ピンは 必ずしも 抜く必要がなくなる。
e) Areas the Committee May Mark as Penalty Areas
ウォーター・ハザードは ルール上の名称が ペナルティー・エリアとなり、木が密集したエリアなども 赤線で示すペナルティー・エリアに
f) Touching or Moving Loose Impediments or Touching the Ground in a Penalty Area
ペナルティー・エリア内にあるボールでも 他のエリア同様に ソールしたり、ルースインペディメントを取り除けるようになる。
g) Expanded Use of Red-Marked Penalty Areas - 動画 f) 参照
f) でも説明したように ウォーター・ハザードは ルール上の名称が ペナルティー・エリアとなるが、競技委員会は 赤線のペナルティー・エリアを木の密集エリアや砂漠エリアなど 水のないエリアでも プレーするのが困難なエリアを レッド・ペナルティ・エリアに指定することが推奨される。レッド・ペナルティ・エリアに入ったボールは アンプレヤブルより有利な ボールが赤線を横切った所から ホールに近づかない 80インチ以内のエリアに ボールをドロップして プレー出来ることになる。ルールが分かり易くなるだけでなく、スピード・プレーにも寄与するルール変更である。なお、レッド・ペナルティ・エリアの使用が推奨されるが 委員会は 必要に応じ イエロー・ペナルティ・エリア(救済は ボールが黄色線を横切った所の後方線上の 20インチ以内に ボールをドロップ)使用も許される。一方、今回の変更で ハザードと言うルール上のゴルフ用語は なくなる。
h) Elimination of Opposite Side Relief for Red Penalty Areas
現行ルールでは許され ラテラル・ウォーター・ハザード(新ルールのレッド・ペナルティ・エリア)の対岸のボール・ドロップという選択肢は なくなる。
i) Moving or Touching Loose Impediments or Touching Sand in a Bunker
バンカー内の小石やルースインペディメントを取り除くことが出来るようになる。但し、バンカー内での ソール禁止などは 変更なし。
j) Unplayable Ball in Bunker
バンカー内のアンプレヤブルの救済では バンカー外のドロップが 2打罰ではあるが 許されるようになった。右の動画は その具体的な方法について解説したものである。

5) 用具の規則

a) Use of Clubs Damaged During Round
正規のラウンド中に プレーヤーのクラブが通常のプレー中以外の時に損傷し そのために不適合となったり クラブの性能が変わった時でも 以後 そのラウンド中に そのクラブを使うことが出来るようになる。
b) Adding Clubs to Replace a Club Damaged During Round
クラブがプレーに適さない状態になった理由がプレーヤーにある場合は その損傷クラブを他のクラブと取り替えることが出来なくなる。
c) Use of Distance-Measuring Devices
距離測定器は ローカルルールでその使用が禁止されない限り 使用することが出来るようになる。

6) キャディの役割

a) Caddie Standing Behind a Player to Help Line the Player Up
プレーヤーがスタンスを取った後に キャディがプレーのラインの後方に立って 正しいアラインメントの手助けをする行為が禁止になる。
b) Caddie Lifting Ball on the Putting Green
キャディが プレーヤーのボールをマークしたり、ボールを リプレースする行為が プレーヤーの了解をなしに行えるようになる。

7) スピード・プレー

a) Encouraging Prompt Pace of Play
プレーヤーは スピード・プレーに配慮し レディー・ゴルフを心掛けることが 推奨される。自分の順番が回ってきてから ショットまでの時間は 最大 40秒でプレーすること。
b) Maximum Score Form of Stroke Play
ストローク・プレー競技の競技委員会は マキシマム・スコア 即ち ギブアップのスコアを設定することが推奨される。例えば、ネット・ダブルボギー、ダブル・パーなど。

8) プレーヤーの行動

a) Expected Standards of Player Conduct
プレーヤーは どのように競い合っている時でも 礼儀正しさと スポーツマンシップを常に示しながら洗練されたマナーで立ちふるまうこと 即ち ゲームの精神を尊重してプレーすることが 要求される。その精神に著しく逸脱した行為を取った選手に対しては 失格など 厳しい対応を取ることが 委員会には 求められる。
b) Code of Player Conduct
委員会は 守るべき選手の行動規範を設け それに違反した選手に対して ペナルティーの基準を設定し 必要に応じて 裁定を下すことが求められる。
c) Elimination of the Requirement to Announce the Player's Intent to Lift a Ball
ボールの確認などのためにボールを拾い上げる時に マーカーに わざわざ その意図を宣言しなくとも 拾い上げることが出来るようになる。
d) Reasonable Judgment in Estimating and Measuring
元あったボールの位置の推測や ドロップ・エリアの計測などで プレーヤーが 該当するルールに従って 適正に処置する意図と行為が リーズナブルなものと考えられれば 厳密にはルール違反になる状況であっても 新ルールでは ペナルティーを 科さないものとする。

現行のゴルフには 理解し難かったり 違反を犯し易いルールが幾つもある。そうしたルールの解消に加え、求められてきたのは 不必要に複雑なルールをシンプルにし 分かり易いものにすることである。そうした意味で上述の改定は 理に適ったものと言えよう。以下の動画は 今回のルール大改定の背景や理由 そして その概要について説明した動画である。





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