腰の回転とフットワーク|ゴルフ教室
ダウンスイングからインパクトにかけて 腰を回転させなければ どんなに肩を回転させようとしても 上手く行かないのは言うまでもない。そして、腰の回転に大きな影響を与えるのが ピボットとなる左脚の役割と右脚の蹴り、つまり、フットワークと言うことだ。
力強いボールを打つためには 上の連続モーションの 6 - 7 のステージで クラブヘッドのスピードが最も早くなるようにすれば良い訳だが、肩の回転は それよりも 少し速く 5 から 大きな角度の回転をスタートさせ、5 - 7 で 大きく 速く 回転するのが理想である。一方、腰の回転は 肩の回転よりも さらに 少し速く 4 から 比較的 大きな角度の(速い)回転をスタートさせ、6 で 一度止まるような形になることが望まれるが、そうする為には 4 - 6 で 右脚を蹴って、5 - 7 で 左脚が ピボットフットになって その力を受ける必要がある。
肩の回転を効率良くスピードアップさせるタイミングで 腰の回転を止めるように 左脚のピボットを使うことで 作用と反作用的な連鎖が起き、肩の回転は 速くなるが、その為には 右脚の蹴りと左脚のピボット、即ち、フットワークを上手く使わなければならない。つまり、下半身の動きと上半身の動きがシンクロナイズして始めて、肩が効率よく早く回転し、力強いボールを狙った方向に飛ばすことができる訳だ。
この時に、腕や手首は その力でボールを飛ばす意識で動かすのではなく、肩が回転する力がボールを狙った方向に飛ばすために 100% 使われるれるように 無理のない自然なリストターンに主眼を置き、力を抜いて 腕をゆっくり下に落としてから 肩の回転する力を使ってボールをヒットするイメージで動かせば良いだろう。そして、その動作がバランス良くできるような肩の回転と腕の振りの関係(肩の回転する力を上手く利用するには 手がどこにあれば良いか)を考えて テイクバックからトップの形を作る工夫をして欲しい。それが上手く出来れば、スイングのバランスは 驚くほど良くなるし、体の回転するパワーが効率よくクラブヘッドを通じてボールに伝わるだろう。
ラウンド中に肩が上手く回っていないなと感じた時などは 肩だけを回そうとするのではなく、この左脚をピボットにした腰の回転運動にも注目し、両者の調和が取れたスイングが出来るようにすべきだろう。肩が良く回っているか、そして、その肩の回転の切れがシャープに出来ているか、ということは 下半身の動きの問題と密接に関係していることが多いので そうした見方も 必要に応じて することが望まれる。