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風が強い日の ゴルフ

このページのコンテンツ
• はじめに
• ゴルフには 風が付き物
• 風の強さとボールの飛距離の関係
• 風の影響を最小限に
• 風を上手く利用する
• 風が強い日のコース マネジメント
• 風対策用ショットの習得
• 商品リンク(用品、メーカー別)

はじめに


風ゴルフに 風は 付き物。無風状態で ショットが出来ることは むしろ 少ない。風は 場所による気圧の差を解消しようとして 原則 気圧の高い方から 低い方へと吹くもので その強さは 平均風速、瞬間最大風速など、数値で表記されるが 当然 一定の速さで吹くものではなく、ある時は 強く ある時は 弱く、刻々と その速さも 方向も変化することもあって ゴルファーにとっては 厄介なものである。

ゴルフには 風が付き物


下図は ある日、ある場所の風速をグラフにしたものだが 赤線は 1分間に吹いた瞬間毎の風の変動幅を表したもので これが「瞬間風速」。また、この 10分間の風速の平均が「平均風速」で、平均風速や 瞬間風速の最大値を「最大風速」「最大瞬間風速」と言い 下図で 青い○印の部分の風速が それに該当する。この日は 平均風速が 午後 2時に 概ね 0.7 m/s で 午後 3時 12分には 1.5 m/s になり、3時には 最大瞬間風速 2.6 m/s を記録した。平均風速が 1 m/s だと 俗に言う 無風と言うことになるが、この日の午後は 微風から 弱風だった訳だ。一般的に 瞬間風速は 平均風速の 1.5 から 2倍近い値になり 場合によっては 3倍以上になることもある。

風の変化
出典: 金沢地方気象台ホームページ
www.jma-net.go.jp/kanazawa/mame/kaze2/kaze2.html

因みに、東京の年間平均風速は 約 3m/s(弱風)だから 普通の日でも 5m/s 位の風が吹くことは 当たり前で 10m/s の湖面に 中波が立つ位の風が吹くことも 東京や大阪では 年に 30日程度あり 珍しいことではない。

このように、微風の日も 強風の日も 短期間に 風の状態は かなり変化するから ショット毎に注意深く観察し その時の風に対して どのような調整をするのか判断をする必要がある。なお、風の向きは 基本的に 向かい風、追い風、横風になるが ゴルフ用語では 向かい風のことを アゲインスト、追い風のことを フォローなどと言うのが一般的である。ただし、アゲインストや フォローという表現は 和製英語で 英語で 正しくは headwind、downwind、crosswind / sidewind などと言う。 » 和製英語

風の強さとボールの飛距離の関係


風の影響さて、風の強さを ゴルフでは 1クラブとか 2クラブの向かい風などという言い方をするが、無風であれば 7番アイアンのところを 6番アイアンが必要になる位の強さの風であれば 1クラブの向かい風ということになる。風がボールの弾道(飛距離や方向)に どのような影響を及ぼすかは ボールの打ち出し角や スピン量などによって異なるから 一概には 言えない訳だが 250ヤードの ドライバー・ショットは 10 mph (4.5 m/s) の追い風 (F) と 向かい風 (A) で それぞれ +9ヤード、-13ヤードの影響を受けるというデータがある。つまり、向かい風の方が 追い風よりも その飛距離への影響は 大きくなると言うことだ。これも ショットによって異なるから 一概には 言えない面があるが 10 ヤードの影響を受ける向かい風が 追い風になると その影響は 7ヤード位になるといったイメージで計算すれば 良い理屈になる。

風の影響を最小限に


風の強さを正確に把握し そのショットへの影響を正しく計算出来れば良いが なかなか そうしたことを 毎回 間違いなく行うことは 難しい。ただ、風の影響を受け難いボールが打てれば 風の強さの判断や計算に 多少の誤りがあっても ダメージは ミニマムになるから 風の強い日でも そうしたショットが打てる人は 風を 然程 苦にせず プレーが出来る訳だ。一般的に、アマチュア・ゴルファーにとって 難しいのは 向かい風のショットだが、そうした風に対しては 低い弾道の ドロー系のボールが有効になる。逆に、ショットが スライスしてしまう人は そんな時に 風の影響をもろに受けて 距離が大幅に落ちてしまうので 難易度が倍増する。

低い弾道のショットを パンチ・ショットとか ノックダウン・ショット(knockdown shot)と言うが、向かい風に有効なノックダウン・ショットは 低い弾道ということだけでなく、ボールが吹き上がらないように バックスピン量の少ないショットだ。向かい風に対して 力んで打つと バックスピン量が多くなるから そんな打ち方は むしろ 逆効果。また、低いボールにしようという意識で ボールを右足寄りに置き過ぎても バックスピン量が増えるので 賢い対処法とは言えない。バックスピン量を抑えた ノックダウン・ショットは ボールをスタンスの中央に置き 腰のターンや 右から左への体重移動など 下半身の動きを抑えて スリー・クォーターのスイングで 力まずに 打つのがコツである。ボディーターンの軸がブレないようにし 腕の振りを抑えて 肩の回転で ボールを打ち フィニッシュを低く取れば そうしたショットは 上手く打てるだろう。このように 向かい風の時は 大きめなクラブで スリー・クォーターのスイングを多用すれば 良いのである。

上級者向けのテクニックになるが 横風に対して方向性を確保するには 風とボールの軌道が喧嘩をするように打つテクニックも有効である。 つまり、左からの風に対しては ドロー、右からの風に対しては フェードのボールが打ち分けられれば ボールへの 横風の影響が少なくなるから コントロールし易くなる訳だ。

風を上手く利用する


一方、風の影響を最小限にすることが得策なことが多いのは事実だが、風の力を最大限に利用してプレーをすることも考えるべきである。例えば、距離が出ると有利な場面で 追い風にボールを乗せて距離を稼ぐこと、また、向かい風では バックスピンでボールを止めることが容易になるという現象を利用することである。

追い風の場合のティーショットは 高い弾道のボールで距離を稼ぐことが出来るので 距離が出ると有利な場面では フィニッシュを大きく取るようにして スピン量が少し多めな 高弾道のボールを打ちたいものだ。バックスピン量の少ないショットは ボールが ドロップするようなことにもなり兼ねないからだが そんな時は 一度 ゆっくりと大きなフィニッシュの素振りをするなどして 打ちたいショットのイメージを作ってから アドレスに入る方法などの工夫をすると良いだろう。

一方、グリーンに乗せていく ショットで 追い風の場合は ボールを右足の前に置いて バックスピン量が大きくなるような ノックダウン・ショットを使うべきである。それでも バックスピンは ほどけて ボールは 止まり難い状態になっているから それを計算に入れた ショットが必要になるだろう。逆に、向かい風の場合は バックスピンを多くしなくとも ボールは 風に押されて失速し グリーンに落ちて すぐに止まるから そうした計算が必要だ。

バックスピンの調整以上のように、追い風で 距離を稼ぎたい時を除き 風の強い日は 低い弾道のボールを多用したい訳だが、スピン量については 増やした方が良いのか、抑えた方が良いのか を良く考えたショット・セレクションを心掛けるべきだろう。目的に応じて、ボールを右足の前に置く ノックダウン・ショットが良いのか、それとも、ボールをスタンスのセンターに置く ノックダウン・ショットの方が良いのか、そんなことが考えられるようになって欲しい。

風が強い日のコース・マネジメント


どのようなショットで 何処を狙って打つかを決めるには 風の影響でボールの軌道や飛距離がどう影響されるかを良く理解しておく必要がある。一般的に 飛距離への影響は 向かい風や追い風では ハーフクラブ (5ヤード)、ワンクラブ (10ヤード)、ツークラブ (20ヤード) といった レベルで予測する訳だが、そうした予測と計算が上手く出来るようになるためには 普段から風の影響がどうなるのかを良く観察して そうした(計算上の)感覚を養い、知識を整理しておく必要がある。

また、風の影響は上空と地上では異なったり 所謂 突風(ガスト)の影響もある訳だから ショットが どの程度風の影響を受けるかを 常に 正確に予測は出来ないものである。従って、風の影響を大きく受けた場合と そうでない場合の両方を想定し ターゲット前後・左右の安全なサイドと危険なサイドを良く確認してからターゲットを決めて プレーをすることなども コース マネジメントの観点からは 何時も考えて欲しい。風の強い日のゴルフは 当然 難しくなる訳だが 強風に強いショットの打ち方や コース マネジメントの知識を付けることで その影響を最小限にすることは出来る。そして、ある意味 それが ゴルフの面白さでもある。

風対策用ショットの習得


風の日に 上手く コース・マネジメントをするには 風用のショットのレパートリーを増やすことが有効である。つまり、バックスピンが少なく、低い弾道のドライバーのティーショット、アイアンやウェッジのノックダウン・ショット(向かい風用の低スピンのボール、追い風用の高スピンのボール)などを学ぶことである。追い風に乗せる(バックスピンがやや多めで高弾道の)ティーショットの打ち方などをマスターできれば 尚良しである。

なお、打ち方を覚えるだけでなく、距離のコントロールが十分に出来るようにしておくことが大切なのは 言うまでもない。追い風では ボールは 止まり難く、向かい風では ボールは止まり易い。当然のことだが グリーンへのショットでは そうしたことが どの位 顕著に起きるかをより正確に予測して ショット・セレクションが出来るようになりたいものだ。この機会に 風に強いプレーヤーになる(上級者は 特に)そんな目標を立てて 色々と研究されて見ては 如何だろうか。




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