斜面からのショット|ゴルフ教室

Introduction

どんなコースでプレーするにせよ 斜面 つまり 傾斜したライからショットしなければならない場面には 少なからず遭遇するはずだ。 練習場と大きく異なる点である。そして、練習することが ほとんどないショットだから ぶっつけ本番で プレーしている人も 少なくないだろう。しかし、傾斜が ちょっとでも大きくなると 平らなライからのショットとは 様子が大きく異なるから 上手く打てないと言う結果に終わり兼ねないものだ。以下は そんな 斜面からのショットの打ち方について 分かり易く解説した 4分 45秒の音無しの動画である。また、当該テーマの詳細は その下のテキストでも説明しているので 併せて 参考にして下さい。

斜面から打つのが難しい理由

コースでは 程度の差こそあれ、かなりの割合で 1) 左下がり、2) 左上がり、A) 前(つま先)下がり、B) 前(つま先)上がりなど、平らでないライからのショットに遭遇する。にも拘らず、そうしたショットの打ち方を良く理解していなければ ミス・ショットが多くなるのは 当然だが、斜面からのショットが難しくなるのには、大きく二つの理由がある。つまり、(i) 体とボールの相対的な位置関係が変わる、(ii) 安定した体の回転運動がし難い の二点である。そこで、ここでは そうしたショットでも ミスの可能性が低くなるプレーの仕方について解説する。

まず、覚えるべき基本は どのような傾斜のライであっても 斜面に対してなるべく垂直に立ち、ボールを そのスタンスの中央か 僅かに 右寄りに置いて コンパクトなスイングで打つと言う原則である。加えて、知っておきたい理屈、テクニック、コース・マネジメント上に係わる注意点があるので 以下に その要点を詳しく説明しよう。

1) 左下がりのライ

左下がりのライ打ち下ろしのホールで遭遇することが多いのがダウンヒル、即ち、左下がりのライだ。他のどのライよりも難しいものである。そんなライからのショットで 普通のスイングをしたら 右図 (1) のように ライの傾斜に対して クラブヘッドが上から落ちてこないスイング軌道になるから クラブヘッドは ボールの手前に当たり易くなり、それを嫌えば トップし易い状態になってしまう難しさがある。従って、(2) のように 少しでも ダウンブローなスイング軌道で打つ必要がある訳だ。

左下がりこうしたケースでは ただ傾斜に逆らわずに立つだけでなく、傾斜の程度に合わせて 少し オープン スタンスに立ち、肩が傾斜に対してなるべく平行になるように(左下がりに)構える。そして、フェードボールを打つイメージで 多少 ボールを右寄りに置き クラブフェースがクローズドにならないようにして アップライトなスイング軌道でボールを打てば より ダウンブローなスイング軌道で ボールをダフらずに クリーンに打てる可能性が高くなる理屈だ。加えて、左に突っ込み易い状況だから、左への体重移動を少なくするために左足のつま先を開かないようにし、コンパクトなスイングを心掛けることで ダフりやトップの可能性を さらに低くすることが出来るだろう。さらに、フォロースルーを低く(長めに)取るようなショットを心掛けることも ミスを減らすテクニックとして オススメだ。

なお、こうしたライから打ったボールは 通常 平らなライからのショットに比べ 低く出るから その分 距離が長くなる傾向にあるが、フェードボール打ちや コンパクトなスイングをすることで 逆に 飛距離が落ちる傾向があるので、その辺りの調整(個人差が出る)が必要になる。また、多少 ボールが右に出る傾向もあるので、そうした調整も 場合によっては 必要であろう。カット気味に打つことが ダフらないという観点からは効果的ではあるが、極端なカット打ちは(別のデメリットを生むので)避けるべきであろう。

2) 左上がりのライ

左上がりのライ打ち上げのホールで出くわすことが多いアップヒルのライだが 左下がりのライに比べれば 然程 難しいショットではない。しかし、右図のように普通のスイングをした場合は (1) のように ライの傾斜に対してダウンブローなスイング軌道になり(フェード系のボールが出るような打ち方をすれば更に)クラブヘッドは 地面に突き刺さり易い状態になるから 少しでもボールの手前にクラブヘッドが入れば(ヘッドが滑り難いから)ひどいダフりになる。

左上がりのスタンス従って、スイング軌道は右上図 (2) のような なるべくフラットな軌道になるのが好ましく、傾斜と肩が平行になるように少し左肩を上げ、右肩を下げ 、傾斜に対して垂直に立つように構えるべきである。この時、ボールをあまり右に置くと よりダウンブローなスイングになるし、逆に、ボールをあまり左に置くと 左肩が下がって 傾斜と肩を平行に構え難くなるから そうしたことを考え ボールはスタンスのほぼ中央か若干右くらいに置き、ドロー系の打ち方、即ち、クローズドスタンスに構えて フラット、且つ、インサイド・アウト気味なスイングでボールを打つのが効果的だ。

A) 前下がりのライ

前下がりのスタンスボールが遠くにあって バランスを保つのが非常に難しいライである。右図のようにスタンスを傾斜の程度に応じて広くし(場合によっては 極端に広く)膝を曲げて、前傾姿勢を大きくして構えることで ボールから自分までの距離を近くしてあげることが必要だ。バランスを崩さないように 長めのクラブで スリークォーターのショットを打てば良いだろう。(極端な前下がりのライでは 距離の調整は二の次で 方向性重視のショットを。)スイングプレーンは アップライトになる感じで良いが スライスが出易く ボールは 右に行く傾向があるので その点を考慮して方向を調整しよう。

B) 前上がりのライ

前上がりのスタンス前下がりのライとは 逆に ボールが近くにあるが その程度が大きくなると やはり バランスを保つのが難しいライである。前上がりの程度が少しの場合は 然程難しいライではなく ほぼ普通のショットをすれば良いが 傾斜の程度が大きい場合は 右図のように スタンスを その程度に応じて狭くし 膝を伸ばして 前傾姿勢を小さくする。ボールの位置は スタンスの中央に置き グリップを短めに持つ。極端な前上がりでは 長いクラブを振ることは 難しいので距離は 二の次にして 短めのクラブで 確りボールを打つことと方向性重視のショットをすべきだ。ボールが左に出て行く傾向があるので その点に注意して 方向を調整しよう。

複雑な傾斜のライ

斜面の多いコースさらに、ライによっては 上述の二通りのライの組み合わせで 1) 左下がりの a) 前下がり といったような 非常に難しいライも珍しくないはずで そうしたライでは 二つの打ち方の考え方を組み合わせるような調整が必要になってくる。例えば、左下がりの前下がりのライでは 膝を大きめに曲げて前傾姿勢を大きくして傾斜に対して垂直に立つように構え 多少 カット気味のショットを打って行くといった工夫をすることになろうが 傾斜の程度によっては 極めて難易度の高いショットになるだろう。

傾斜のあるライからのショットは その打ち方を一度マスターすれば 極端な傾斜のライでない限り 概ね 上手く対応出来るようになるはずだから 一通り 良く研究し まずは 基本のテクニックを そして それが出来るようになったら そのテクニックの応用方法をマスターしよう。ただ、極端な傾斜のライから 狙った方向に正確に ましてや 遠くに飛ばすことは 難しくなるから レイアップすべきかどうか という正しい見極めが出来るような能力を身につけることも重要。因みに、英語で トラブル時に 無理をせずに トラブルからの脱出を優先させるような選択のことを take a medicine / take your medicine と言うが 場合によっては そうした選択をすることも必要だと言うことも 覚えておいて欲しい。

Copyright © 2004-2019 mamejiten.com. All Rights Reserved.

TOP