スイングプレーンの真実
実は、どちらの構えも正しい構えなのである。1 の構えは、1 プレーン・スイングを行うのに適した構えで、2 の構えは 2 プレーン・スイングに適した構え と言うことだそうだ。ところで、1 プレーン、2 プレーンって 一体何のこと と思われる方も 少なくないことだろう。
少し前の話になるが アメリカの ゴルフ チャンネル(TV)でも 紹介され 一躍有名になったゴルフの教本に 「The Plane Truth for Golfers」 という本があるが その中で紹介されたのが この 2 つのタイプの ゴルフ スイング(1 プレーン、2 プレーン・スイング)という概念だ。 この本のタイトルを日本語に訳せば 「スイング・プレーンの真実」と言ったところだろうが、本書は アメリカの トップ ゴルフ インストラクターである ジム・ハーディー (Jim Hardy) が ピーター・ジェイコブソン (Peter Jacobson) らの協力を得て 執筆したもので、理想のゴルフ スイングは 1 つではない という発想で スイング論を説明して 注目されたものだ。ツアープロの中にも この理論に従って フォームを変えた人が 何人も居るという。
ゴルフのスイング論におけるスイング・プレーンという概念は、50年以上も前にベン・ホーガンが その著「モダン ゴルフ」 の中で使って以来 ゴルフのレッスンには欠かせない概念になっているが、二つのタイプ(1プレーン スイングと 2プレーン スイング)のゴルフ・スイングに分類してスイング論を説明した点で この本は 革新的な内容であったと言える。「モダン ゴルフ」で ゴルフを学んだ人にとっては 目から鱗の内容になっているが 6章の ゴルフ スイングで より詳細に説明しているので 詳細は そちらを 参考にして欲しい。
1 プレーン スイングは 前傾姿勢のポスチャーで肩の回転と腕の回転が 1つの面(プレーン)になるもので 体の回転と 腕の回転が 同じ面にあって、所謂、ボディーターンのモダン・スイングと言える。一方、2 プレーン スイングは ボールに比較的近く立ち ポスチャーでの前傾が少なく、肩は ほぼ水平に回転し 腕はアップライトで肩とは異なった面(プレーン)を回転する形で フィニッシュは リバース・C のフォームで高く取る クラシック・スイングである。
例えば、基本的に 1 プレーン スイングの人が フィニッシュだけ、 2 プレーン スイングのフィニッシュをする、または その逆の場合などは、百害あって一利なしということだそうだ。高いフィニッシュが悪いのではなくて、1プレーン スイングでは、フィニッシュは 肩の高さになるのが正しいのだと言うことである。自分のスイングを この理論に照らし合わせて 分析して見ると アッと思われることが 発見できるかも知れないぞ。