アメリカ旅行|ゴルフの楽しみ方
♦ 旅の計画立案のポイント
ゴルフ・リゾートに 連泊して ほとんど 毎日 そこで時間を過ごすという ゴルフ 一色の旅行もあろうが、やはり、アメリカまで行くのだから アメリカにしかないものに接することを 優先すべきと考えるのが普通なはず。そうした意味からも 国立公園を訪ねるプランは 理に適っているし 魅力的なものである。
アメリカの雄大な渓谷や岩山には 日本では 見ることの出来ない 素晴らしい光景を楽しめるが、茶褐色の岩山ばかりを見ていると 緑が恋しくなるものだ。そんな時に 子洒落た ゴルフ場で(場合によっては 少し ひなびた ゴルフ場だったりもするが)フェアウェイを歩いて 緑の中で 白球を追う。驚くほど 清々しい 気持ちになり、ちょっと疲れた心身を リフレッシュしてくれるものだ。
アメリカの国立公園内に ゴルフ場があることは 極めて 稀で 園内に ゴルフコースある所は どれも そこが国立公園に制定される前からあったものである。しかし、公園の境界線のすぐ外側や公園の近くの町に ゴルフ場があることは 珍しいことではない。
例えば、ヨセミテ国立公園 (Yosemite National Park) の場合は 園内にある ワウォナ・ホテル (Wawona Hotel) に 小さな 9 ホールのゴルフ場がある。(» 詳細)一方、デス バレー (Death Valley) には 本格的なコースがあるが 夏場は 暑さが異常に高くなるので要注意だ。他方、グレーシャー (Glacier) 国立公園には 公園の境界線のすぐ外側に ゴルフ場がある。所謂、ちょっと ひなびたゴルフ場だが 一般的な リゾートのゴルフ場 同様 レンタル・クラブもある。
アメリカ旅行の場合は 必ずしも クラブを持参する必要はないが、それでも 2~3 度は ゴルフをしたければ 14本のセットでなくとも良いので クラブを持参した方が良いだろう。私の場合は 10-11本くらいのクラブを 小さくて 軽いキャディーバッグに入れて持参することが多い。そんなセットなら 2 セットを 大きなトラベルバッグ 1つに入れることも出来る。夫婦や仲間同士など、二人で旅行するケースには そんなアレンジも 可能なはずだ。
ゴルフの計画に関しては どのコースが良いのかを予め調べて インターネットで 予約を入れるという選択肢がある。ホテルのゴルフ場であれば そこに 宿泊しても良いだろう。しかし、行き当たり ばったり 飛び込みで ゴルフ場を 訪ねてみるのも 一案だ。言葉のハンデの大きい人には ちょっと 大変だろうが ホテルであれば コンシェルジェ (concierge)、小さなモーテルなどであれば 受付の従業員の人に 少し助けてもらえば 案外 上手く行くこともある。
♦ サンプル・旅行プラン
いずれにしても、国立公園を訪ね、ゆっくり ゴルフまでしてこようとなると 10日以上の日程が理想だが、1週間程度でも 十分に楽しめる計画は立てられよう。例えば、以下のサンプル (A) (B) (C) のような感じで。
(A) サンフランシスコ / ヨセミテ |
サンフランシスコ (1) - ヨセミテ (2-G) - モントレー/カーメル (1-G) - シスコ (2-G) |
(B) ラスベガス / グランドサークル |
ラスベガス (1) - グランド キャニオン (1) - 近隣の公園 (2-G) - ベガス (2-G) |
(C) ジャクソン / イエローストーン |
ジャクソン (2-G) - グランド ティートン (0) - イエローストーン (2) - ジャクソン (1-G) |
地名の横に記載した数字は 泊数で G は、ゴルフが出来る可能性のある日という意味。最近では 日本からインターネットで レンタカー、ホテルは もちろん、ゴルフ場までの予約が出来るようになっているし 航空券も 安いものをチェックして手軽に 購入もできるから、アメリカへの旅行の準備も かなり 簡単になった。(アメリカの国立公園の詳細に 興味のある方は こちら。)
♦ 本当の至福の一時とは
有名コースでプレーする(ゴルフの比重が高い)計画も良いが、少しひなびた ゴルフ場に立ち寄る程度の(ゴルフを あまり構えてしない)旅が 実は 存外 味わい深い。予め 日程に リフレッシュするためのゴルフを入れる計画も良いが、ちょっと目に入ったゴルフ場があったら そこで ゴルフが出来るような 余裕のあるスケジュールなら 尚良しである。急いで 観光名所を沢山観れば良いと言うものではない。計画にないアクティビティーも出来る 少し 余裕のあるスケジュールで そんなチャンスも窺いながら 旅をしていれば 旅の感じも 大きく変わるはずだ。思いがけなく 立ち寄った ゴルフ場で プレーをした後に そのコースを望める クラブハウスのテラスなどで ビールを一杯。慌てて 次の目的地に向かうのではないところが ポイントである。運動不足になりがちな 在り来りの急ぎ足の旅では 経験できない 当に 至福の一時になるはずだ。