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ゴルフ人気と ゴルフ番組の視聴率

ゴルフ番組
日本のゴルフ人気のバロメーターともなるテレビの視聴率について ちょっと調べて見たが、2009年、そして、2010年と日本の男子ツアーは 当に 大きな転機を迎えている。

2009年のデータを見る前に、まず、過去のデータを振り返ってみよう。視聴率で過去最高を記録したのは 1987年の全米オープン 3日目の 18.6% であるが、2位は 1981年のゴルフ日本シリーズ最終日(羽川豊選手優勝)の 18.3%、そして、3位には 1983年のゴルフ日本シリーズ最終日(青木功選手優勝)の 17.8% という記録がある。また、女子ツアーに限って見ると 1987年の Takara INVITATIONAL レディス ゴルフ トーナメントの最終日に 17.6%、そして、同年の マツダ ジャパン クラシック ゴルフで 16.0% という高視聴率が記録されいる。いずれにしても、これらのデータからは 1980年代のゴルフ人気の高さが窺える。

しかし、日本男子ツアーのテレビ番組の視聴率は その後 低下の一途をたどり 2006年には最低の平均視聴率 5.0% にまで落ち込んだ。一方、1980年、1990年代の女子ゴルフの平均視聴率は 男子のそれを下回っていたが、2003年にはそれが逆転し、ここ数年は 女子ツアーが 男子ツアーを上回って、7% 以上(2005年には 10%)という高平均視聴率を確保してきた。

そうした状況を反映してか、日本の男子ツアーの年間試合数は ピーク時に 35試合もあったものが 2007年と 2008年には 23試合にまで減少し、2009年には 24試合になったものの、女子ツアーよりも 試合数が 10試合も少ないという アメリカやヨーロッパの(男子ゴルフ中心の)状況とは 大きく異なる現象が見られた訳だ。

しかし、男子ツアーの視聴率は 2007年 5月に 当時高校 1年生の石川遼選手がマンシングウェアオープン KSB カップで優勝したのを機に 上昇に転じた結果、2008年には 6.9% と女子ツアーとほぼ同水準にまで持ち直した。

そして、2009年に入って 男子ツアー、取り分け、石川遼選手の人気は さらに上昇。日テレ系で 6月 28日に放送された ミズノ・オープン よみうり クラシック最終日の平均視聴率が 関東地区で 13.6%(ビデオリサーチ調べ)を記録。そして、同日テレビ朝日系で放映されたプロミス・レディースが 11.2% と 石川選手の優勝を見たファンが そのまま流れた形で 高い視聴率を記録したが、男子ツアーの視聴率が 女子ツアーのそれを 上回る兆しを見せ始めた。

その後、石川遼選手が優勝した 10月のコカ・コーラ東海クラシック最終日では平均視聴率 14.6% を記録。加えて、11月の男子ゴルフの三井住友 VISA 太平洋マスターズ(TBS系)では 3日目が関東地区で 12.6%(関西地区 8.4%)、最終日が関東地区で 12.2%(関西 9.5%)をマーク。さらに 圧巻は 石川遼選手が優勝に絡んだ日本オープン最終日で、男子ゴルフの中継では歴代 5位 となる 16.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録したことだ。国内ツアーに限れば 1987年日本オープンに並ぶ歴代 3位の数字であるが、 瞬間最高視聴率は小田龍一選手がウイニングパットを沈めたシーンで 24.5% と高かった。数年前までの男子ツアーは 二桁の視聴率を記録することすらないに等しい状況だったことを考えると 信じ難い状況であるが、2009年は 男子ツアーの視聴率が 女子ツアーのそれを上回る 転機の年になった訳だ。

また、12月には シーズン最終戦の日本シリーズJT杯が行われたが、その最終日の平均視聴率は 15.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で 10月の日本オープン最終日の 16.1% に次ぐ高視聴率だった。因みに、瞬間最高視聴率は 丸山茂樹選手が ウイニングパットを入れた時で 21.6% である。実は、2009年の男子ツアーで 平均視聴率が 10% を超えたことが八回あったが、最終日に石川遼選手が優勝争いに絡まなかったにも係わらず 二桁の視聴率を 記録した試合が この日本シリーズJT杯と池田勇太選手が優勝した 10月のブリヂストン・オープンと二度あった。日本の男子ツアーの人気の高まりは こうした現象からも 単に 石川遼選手の人気だけに因るものではないとも言えそうだ。

そんな状況下、国内男子ツアーの 2010年には 2009年より 1試合多い 25試合が 開催されることになった。新たに トーシン・トーナメントという試合が 7月 1日開幕で開催されることになったからだ。この経済不況の中、1試合とはいえ試合数が増えたことは 本当に 喜ばしいことである。

一方、国内女子ツアーは 2008年の日本の冠がつく 日本女子プロ と日本女子オープンで韓国人の辛炫周選手と李知姫選手がそれぞれ優勝し、全トーナメントの内 10試合で韓国人が優勝。さらに、2009年の日本女子オープンも韓国人の宋 ボベ 選手が優勝し、全美貞選手が 年間 4勝を挙げて賞金ランク 4位に入るなど、賞金ランクのベスト 10 に韓国人選手が 3人入っている状況だ。とは言え、2009年の賞金王は 横峰さくら選手が、そして、賞金王を逃し 2位になった諸見里しのぶ選手、3位の有村智恵選手など、日本人の選手が活躍している。従って、国内女子ツアーの人気も 国内男子ツアーの人気上昇を追い風に 2010年も堅調に推移するものと思われるが、外国人選手があまり活躍し過ぎると その人気低迷を招きかねず、日本人選手の更なる活躍が期待されるところだ。 » 詳細

財団法人・社会経済生産性本部という団体のレジヤー白書 2009 という 2009年 1月に行われたアンケート調査をベースにした出版物によれば、2008年の全国ゴルフ人口 (コースで年 1回以上プレーした人口) は 950万人で、前年比 120万人、率では 14.5% の大幅増加となったそうだが、まず 間違いなく 2009年のゴルフ人口は さらに増加することだろう。そして、2010年以降に 日本のゴルフ人気が どこまで伸びるのか 注意深く見守って行きたい。

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