1位の座を失うタイガー・ウッズ
タイガー・ウッズ (Tiger Woods) が ワールド・ゴルフ・ランキング (World Golf Ranking) 1位の座から 5年ぶりに陥落することが決まった。2010年 10月のスケジュールと ランキング上位選手の獲得ポイント差を考慮すると 11月 1日の時点で リー・ウエストウッド (Lee Westwood)(英)が ウッズに替わって 1位の座に就くことになる。
2010年のウッズの成績は不倫騒動による活動休止、そして、復帰後の離婚という私生活の影響を受けてか、1勝も出来なかったどころか トップ 10 に入った試合が 2度あっただけであった。そして、残るフォール・シリーズには 例年のように 参戦しないから、ポイントを失って行く訳だが、同様に試合のない ウエストウッドが失うポイントに比べて、失点の多いウッズが、11月 1日には トータル・ポイントで抜かれることになる。次の試合は 両選手共に 11月 4日から 7日まで 中国で行われる WGC HSBC Championships である。
男子世界ランキング) |
|
1. Tiger Woods | 8.68 |
2. Lee Westwood | 8.36 |
3. Phil Michelson | 8.28 |
4. Martin Kaymer | 7.98 |
5. Steve Stricker | 7.58 |
6. Jim Furyk | 7.39 |
7. Paul Casey |
6.18 |
8. Luke Donald | 5.77 |
9. Rory McIlroy | 5.50 |
10. Ernie Els | 5.36 |
(2010/10/11) |
ワールド・ゴルフ・ランキングは 過去 2年間の獲得ポイントを(ただし、直近 13週間のトーナメントの成績に より重点を置き、さらに、残りの 91週の成績も より最近の成績の比重が高くなる形で)出場試合数 (40 min - 60 max) で割り 算出したポイントで 順位を決めるシステムで、毎週月曜日に週末のトーナメント結果を反映する形で そのランキングが 更新される。従って、各選手のポイントは試合の有無に係わらず 毎週変化し、今回のように、トップと 2位の選手が共に試合がないにも拘らず、順位が変更することもある。トーナメントで獲得できるポイントは その規模や出場する選手のレベルに応じて異なり、メージャー大会のような出場選手のレベルの高い大会で獲得できるポイントは大きいが 基本的には 1) アメリカ PGA ツアー、2) 欧州 PGA ツアー、3) 日本/オーストラリア/南ア・ツアー、 4) アジア、米ネーションワイド・ツアー、5) 欧州チャレンジ、6) カナダ・ツアーの順で 獲得ポイントが 少なくなる システムだ。2010年 10月 11日 現在のランキングは 右表の通りである。
ランキング 1位を保持した最長記録は グレッグ・ノーマン (Greg Norman) の 331週だったが、それを ウッズが塗り替え 今もその記録を更新中だ(2010年 10月 11日現在 通算 621週)。連続世界 1位保持の最長記録も ウッズの 264週というものであったが(1999年 8月 16日 - 2004年 9月 6日)、その後、ウッズが 2005年の全米オープンに優勝した後、2005年 6月 12日から再び 1位の座につき 現在(2010年 10月 11日)まで続いており、自信の記録を 破って 279週にまで 記録を伸ばしているが、この記録が 2010年 11月 1日に 282週で 終わることが決まった。WGC HSBC Championships で ウッズが 好成績を残せば 1位に返り咲く可能性もあるが 2010年のパフォーマンスを見る限り、そう簡単なことではなさそうだ。