ゴルフ豆辞典 トップ > 6章 ロングゲーム > 読書室 サイトマップ
ゴルフ豆辞典   ゴルフ豆辞典   ゴルフ豆辞典
コンテンツ目次
全国 ゴルフ場 ガイド
検索  予約


 
ゴルフ読書室
ダブル Y スイング理論

飛距離をアップさせるには まず インパクト・ゾーンのヘッド・スピードを上げること、そして、ミート率とアタック・アングル( 詳細)を 改善することだ。ヘッド・スピードは ボディーターンのスピードを 上げ、同時に 腕を 比較的 ゆっくり落とすように振って、正しいメカニズムとタイミングで リスト・ターンを 行い クラブを 効率良く リリースすることでアップするが( 詳細)そのボディーターンについての理解を 深める鍵となる概念に X ファクター (X-Factor) と Y ファクター (Y-Factor) がある。

Y Factorバック・スイングで 左肩が顎の下に来るように肩を 大きく回転させると トップでは 腰の回転と肩の回転の差が かなり生じる訳だが、この上半身の捻れの角度(x°)、即ち、捻転の度合いを 示す指標が X ファクターだ。一方、左肩が(右イラスト参照)アドレスのポジション(A1)から バック・スイング、そして、トップ(A2)までに どれだけ動いたかと言うこと、即ち、上半身の回転量を 左肩の移動距離の絶対値、及び、角度(y°)で示したものが Y ファクターである。要するに、どちらも トップまでに どれだけ 大きく 肩を回せるかと言うことに関する指標と言うことで、肩を バック・スイングで大きく回転させることが 飛距離アップの鍵であることを説明するものだ。

X ファクター、Y ファクター は どちらも アメリカのトップ・ティーチング・プロであるジム・マクレーン (Jim Mclean) が使い始めた概念であるが、上半身の回転が大きくなるように バック・スイングでは下半身の動きと腰の動きを 抑えて、肩を大きく回転させること。そして、その度合いが大きくなれば なる程、ボディーターンのスピードも上がるから、飛距離を伸ばしたければ その点に着目すべきと言う理屈を説いたものだ。ジム・マクレーン氏によれば Y ファクター値の最も大きな選手が タイガー・ウッズだが、その値は 19 インチ/ 58°(ツアープロの平均値は 14 インチ/ 52°)もあり、アマチュア・ゴルファーの平均値 8.5 インチ/34°を 大きく上回るものだそうだ。

また、マクレーン氏は X ファクターの説明で(かなり 実践し難い概念だが)こんなことも言っている。ダウン・スイングの初期段階から腰を早く回転させる一方で 肩の回転のタイミングを 少し遅らせるようにスイングすると 腰と肩の角度差が 更に大きくなり、インパクト・ゾーンにおける肩の回転は さらに 速くなって、ヘッドスピードを上げることが出来る。そして、そのためには 腰の回転と 肩の回転を 切り離すイメージでスイングすることが ポイントだ。

しかし、この実践の難しいダウン・スイング初期段階の注意点を 除けば、X ファクター も Y ファクターも 殆どのポイントは バック・スイング時に肩を大きく回転させると言うことを 説くに留まったスイング理論である。そこで、今回 ご紹介するのが ダブル Y スイング理論(ゴルフ豆辞典オリジナル)である。これは Y ファクターの概念を さらに発展させ、バック・スイング以降、トップから インパクト、そして、フィニッシュまでの上半身の動きの改善を 狙うものである。

ダブル Y スイング理論さて、Y ファクターの理論では 右イラスト中央のトップのポジションにおける オレンジの Y の形に注目した訳だが、ダブル Y スイング理論は それに加えて フィニッシュにおける ブルーの Y の形にも着目して、上半身を どのように動かすべきかを 論じる。ボディーターンのスピードを上げると言うことは 誰の目にも明らかなように バック・スイングで 左肩 (A1) を大きく回転させることではなく、トップから インパクト、そして、フィニッシュにかけて 肩を(プロペラの羽のように)どれだけ大きく 速く 回転させることが 出来るかと言うことのはず。そのためには トップで左肩が(90°以上)確り 回転した形、即ち、Y ファクター値を大きくすることも必要であろうが、トップでの右肩の位置 (B2) から フィニッシュ (B3) まで、右肩を(180°以上)確り 回転させ、フィニッシュで ブルーの Y の形になるようにすることである。つまり、トップでのオレンジ Y の Y ファクター値(A1 - A2)、そして、フィニッシュで ブルー Y の Y ファクター値(B1 - B3)が 共に 大きくなるように スイングをすれば 飛距離を伸ばすことが出来る訳で、それがダブル Y スイング理論の考え方の中核だ。

そこで、フィニッシュ(ブルー)の Y の Y ファクター値を大きくするポイントについて説明しよう。まず、トップで A2 にある左肩を ダウン・スイングから フィニッシュで A3 まで "速く" 引く意識で 回転させことである。そうすることによって、右肩 (B2) を 比較的 楽に B3 まで 速く 大きく 回転させることが出来るはずだ。右肩を押し込むようにして ボディーターンのスピードを 上げようとすれば、 右肩の回転軌道が好ましいプレーンから外れ易くなるし、頭を残す ステイ・ビハインドが出来なくなる原因にもなるから、様々な問題を 生じる可能性が 高くなる。そこで、そうした問題を生じさせないためにも 左肩を 速く 引いて回転するという意識で 肩を回転させるテクニックが有効になる。肩を 速く 回転させるために 引く力を上手に使うこと、つまり、A2 - A3 の左肩の引きこそが、体の右サイドを トップから ダウン・スイング、インパクト、そして、フィニッシュまでのゾーンで 速く、大きく回転させ、しかも、回転軸がブレない動きをする秘訣だと言える。そして、それが出来れば、トップとフィニッシュで Y ファクター値が大きな ダブル Y の形が上手く作れ、結果として、効率良くボディーターンのスピードを上げることが出来るであろう。

以上が ダブル Y スイング理論のエッセンスであるが、ダウン・スイング、インパクト、そして、フィニッシュまでのゾーンで 左肩を引く動きは、パワー・ゲームでは 勿論のこと、距離をコントロールする必要のあるショート・ゲームのコントロール・ショットにも(クラブヘッドの動きが加速モードの状態でボールを打つテクニックとして)応用可能な概念だから、フル・スイング以外に そうした観点からの応用も 研究して欲しいものである。
 
 
 
www.mamejiten.com - all rights reserved Site Contents: 本 HP 利用上の注意

TOP