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ローリー・マキロイ|飛ばしの秘密

これは Rory McIlroy's Power Off The Tee というタイトルの動画で マキロイの飛距離が 何故 卓越しているかを解説したものだ。PGA の Driving Distance のスタッツで マキロイは 2017年 (316.7 ヤード)、2018年 (319.7 ヤードで) と 2年連続で 1位になった。

マキロイは 1989年 英国 北アイルランドに生まれ 17歳の時に 世界アマチュアゴルフランキングの 1位で 2007年 プロに転向した。174cm、73kg という 小柄な彼が圧倒的な飛距離を誇っている最大の要因は 1秒間に 700°以上も回転する 彼の腰の超高速回転にあると説明している。ここで 下のスイング比較データの表を見て欲しい。

Rory McIlroy
スイング 比較データ
スイング 項目 マキロイ PGA アマ
 腰の回転量 44° 46° 50°
 肩の回転量 108° 120° 90°
 捻転差 (X-factor) 64° 74° 40°
 腰の回転速度 700°/s 550°/s 350°/s
 肩の回転速度 924°/s 720°/s NA
 腕の回転速度 1400°/s 1200°/s NA
 ヘッドスピード 54m/s 50m/s 42m/s

この表は マキロイのスイングスピードを示すものだが、例えば、腰の回転スピードでは 一般的なアマチュアゴルファー (350°/s) のほぼ倍のスピードで、平均的な PGA ツアープロの腰の回転速度 (550°/s) と比べても かなり早いことが分かる。一方、マキロイは ツアープロの中では 肩の回転量や捻転差 (腰と肩の回転量の差で X-factor と言われるもの) が 比較的 少さな方である。つまり、捻転で飛距離を出すのではなく 腰や肩など 体の回転速度で飛距離を出すタイプの選手なのだ。それで ヘッドスピードは 54m/s と 平均的な PGA ツアープロの 50m/s を上回っている。ただし、PGA のヘッドスピードのスタッツを見ると 57~58m/s という ヘッドスピードの選手も居るので マキロイが特出している訳ではない。それでも 飛ばせるのには 色々な理由が考えられるが 加速度と ヒッティングのタイミングが関係しているように思える。彼は 0~54m/s のヘッドスピードにまで加速するのに 0.239 秒しか要さないと言うから それが リニアに加速されたと仮定すると (実際には ノンリニアだろうが) 226m/s の加速度になる。ヘッドスピードが最速になる前に ボールをヒットすることが 力の伝達効率の観点から良いとされているが それは クラブヘッドがボールに接している時間が その方が長くなるからで 物理学の世界では 力積 (Impulse) と呼ばれる概念で説明される。つまり、仮説に過ぎないが、ヘッドスピードが 最速になる直前のヘッドの加速度が マキロイのスイングは 他の選手や ロボットなどより 大きいのかも知れない。マキロイのスマッシュファクターが 1.52 で ルール適合のドライバーの理論上の MAX 1.50 を超えるのは 計測機器に問題があるのでは などという コメントを目にすることがあるが ヘッドスピードの加速度の違いに その答があるのだと推測される。そして、それが ショットの切れ味と飛ばしの技と言う意味で 彼を世界一にしている大きな要因だと言えそうだ。下の動画は 436 ヤード パー 4 のホールで マキロイが ワンオンさせてしまった時の映像である。» マキロイ使用のドライバー

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