(1) サンドウェッジ:クラブの重量は 一番シャフトの長い ドライバーが 最も軽く、逆に、シャフトの短いサンドウェッジが最も重い。驚かれた人も居ると思うが 正しく重量が調整されたセットの場合は そうなるのが普通である。また、一般論だが 男性の場合 重めのセットでは サンドウェッジを 475g(シャフトは 35.5 インチが標準)前後にし、ドライバーを 325g(45 ~ 46 インチ)くらいに、また、軽めのセットでは サンドウェッジを 440g 程度にし、ドライバーは 290g 前後である。クラブの重量と一言に言っても ただ単に重いクラブ、軽いクラブという分類をすれば良いというような 単純なものではないく、個々のクラブの重量(ヘッド、シャフト、グリップの総重量)、スイングウェイト(重量配分)、セットとしての重量(流れとバランス)、より総合的な重量管理(実際のフィーリングへの配慮)の観点から クラブの重量に配慮して 個々のクラブは勿論のこと、セットとしてのクラブのあり方について配慮する必要がある。
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(2) 60 g:ゴルフクラブのシャフトは その素材によって 一部に 例外的なものはあるものの 大きく (1) カーボンシャフト(グラファイトシャフトとも言う)と (2) スチールシャフトに分類される。より遠くへ飛ばすことが目的の一つであるドライバーは ほとんどが樹脂と炭素繊維で作られていて軽量な (主に 50~80g台) カーボンシャフトが装着されたものだが、アイアンは 遠くへ飛ばすことよりも正確さが要求されるクラブで 相対的に重く (主に 80~120g台) 確りした感触の得られるステンレス鋼で作られるスチールシャフトの人気が高い。なお、カーボンシャフトは 相対的に高価なものが少なくなく、自分の望むスペックと品質のシャフトが極めて高価なものになってしまう可能性は否めない。自分に合うシャフトを選ぶという視点からチェックすべきポイントの一つが その重量であることは間違いないが、他に、硬さ (曲げと ねじれ方向)、調子 (キックポイント)、シャフトの歪 などに対しても十分配慮する必要がある。
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(3) M58:グリップの太さ、即ち、サイズは M58、M60、L60 などと表記されるが、M/L は メンズ/レディースの意味で 数字はグリップの内径(コア)の直径(インチ)を示すものである。58", 60", 62" といったサイズがあり 60" が最も一般的で 58" も 比較的 良く出回っている。M58 のグリップは シャフトのバット径が 0.58" のシャフト用グリップだが 伸びるから 0.60" のシャフトに付けることも可能で、結果、同じシャフトであれば 装着時のグリップの太さは M58 の方が太くなる。ただし、バットの太さが 0.58" のシャフトに M58 のグリップを付けた場合と 0.60" のシャフトに M60 のグリップを付けた場合は テープの巻き方が同じであれば、同じ太さのグリップに仕上がる理屈だ。
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(4) ヘッド側面の少しネック寄り:右の ② であるが、クラブヘッドに鉛を貼る調整は クラブのスイングウェイトを重くするだけでなく、ヘッドの重心位置と重心角を変えることが出来るので、ショットしたボールの弾道に影響を及ぼすことが出来る。その貼る場所によって効果が異なるが まず ① のクラブヘッドのヒールのシャフトの下辺りは クラブヘッドの重心位置に最も影響を与えない場所で 単に ヘッドサイドを重くしたい時に有効な場所だ。クラブが軽過ぎると感じた時に試みて見ると良いだろう。次に ② のヘッド側面の少しネック寄りは 重心角を大きくするために 最も有効な場所で スライスを抑えたい時に貼るべき場所である。ただし、重心が応分に深くなり 弾道がやや高くなる可能性がある。 一方、③ のヘッド側面のトー側は ② の逆で ヒッカケやフックが良く出るので それを抑えたいとか フェードをよりかけたいなどの時に最も有効な場所だ。
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