(1) OB ではないので そのままプレー：アウト オブ バウンズ (OB) は コースの境界の外側 または 競技委員会やゴルフ場管理者などによって OB と標示されたすべての区域であり OB とプレー出来る区域の境界は 通常 白杭 または 白線によって表示される。その表示が 白杭だけの場合は ボールの前後にある二本の白杭の内側を結んだ仮想のラインが OB ラインとなるが 正確には そうした杭や線の内側の地表レベルの線と定められている。下図のように OB の線上にあるボールは その一部が少しでも境界線の地表レベルの線の内側にあれば インプレーの OB でないボールになる。境界線の外側のラインの内側にあっても 内側のラインから完全に出ていれば OB となる。
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| (2) 無罰：OB（白）杭や OBの境界線として定義されている壁やフェンスなどは 通常 それがスイングの邪魔になったり プレーの線上にあっても動かせない。スイングの邪魔になる OB 杭は ルール上の障害物ではなく、固定物とみなされるから、仮に 物理的に動かすことが出来ても 動かせば ルール違反で 2 打罰が科される。ペナルティー エリア (旧称 ウォーターハザード) を示す杭やヤーデージ杭などは 動かせる障害物として動かすことが出来るが OB 杭は そうではないので注意しなければならない。ただし、通常のスタンスを取ると足が白杭にあたって動くような場合は スタンスを取るために最小限必要な範囲で杭が動いてもペナルティの対象にはならないし、インバウンズにあるボールをプレーするために アウトオブバウンズに立つことも出来る。なお、競技委員会は OB 杭をローカルルールで動かせる障害物とすることも出来るとルールでは 定められており、稀に OB 杭が動かせるルールの下に競技が行われることもある。
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(3) provisional ball：OB であることが明らかな場合は ティーショットであれば 他の人が打ち終わった後にリティーをして、また、ティーショットでなければ OB のショットを打った所の出来るだけ近くに ボールをドロップして 1 打罰で 打ち直しをする訳だが、OB でない可能性がある時は 暫定球を宣言してから ショットをすべきである。暫定球を宣言しておけば 最初のボールがインプレーの状態で見つかった時に それを無罰でプレー出来るし、探して見つからず OB が判明した時に わざわざ戻って打ち直す必要もなくなるので 時間と労力の大幅な節約になるからだ。一方、その宣言をしていなければ 最初のボールがインプレーの状態で見つかっても それをプレーすることは出来ない。また、そうして打った暫定球が 再度 OB の可能性のある方に飛んだ場合は さらに 次のボールを暫定球として打つことも出来るが そのような時は その都度 暫定球宣言をする必要がある。新たなボールを打つ前に「1 球目は 2 番、2 球目は 3 番」などと言っても 暫定球宣言には ならない。はっきり、暫定 (球) または プロビジョナル (ボール) だと宣言することが求められる。ボールが見つかる可能性が殆どない場合でも その可能性が 0 でない限り 暫定球宣言は した方が得である。そうしておけば 最初のボールが 万が一 見つかった時に それをプレーできるからだが、ボールの探索時間は ボールがあると思われるエリアに到着し 探し始めてから 3分 (旧ルールでは 5分) 以内に見つからなければならないという条件付きで 仮にその後にボールが見つかっても OB もしくは ロストボール扱いになる。
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(4) OB した付近のフェアウェイに球をドロップ：
正確には 右の写真に示した救済エリア内にボールをドロップし 2打罰でプレーすることができる。つまり、必ずしも フェアウェイからプレーをする必要はないが ボールが OB の境界線を横切ったと思われる (または ロストしたと思われる) ポイントと ホールから等距離のフェアウェイのエッジから 2クラブレングスのフェアウェイ上のポイント (R) とピンを結ぶラインが 救済エリアの境界線となる。普通は (R) 近辺の 救済エリア内に ボールをドロップするのが 最も有利になるだろう。前進 2打罰は ゴルフ場 もしくは プライベートコンペなどで スロープレー防止の理由で設定されるローカルルールとして 一般には 普及しているので それが正しいルールだと思っている人も居るだろうが ローカルルルールで認められたときのみとることのできる措置である。また、前進 4打用の特設ティからティーアップしてプレーすることを許すような慣習もあるが 正しくは 前進 2打罰の救済エリア内にボールをドロップしてプレーすることと定められているので 日本のゴルフ場で 良く見かける特設ティーからティーアップしてプレーするのは 正しいルールに則ったプレーとは言えない。
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