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デッドハンズ (Dead Hands) のアプローチ

Introduction
ゴルフ用語で デッドハンズ (Dead Hands) と言えば 手の動きを殺すという意味である。やや高度なテクニックだが それを学ぶことでアプローチのスキルアップが期待できる。アプローチショットに限ったことではないが ゴルフで最も大切なことは ボールをクリーンにクラブヘッドの芯で捉えて打つことである。そのためには 体の大きな筋肉の動きを利用し 手打ちにならないようにすることが 最も効果的で それを可能にするのが デッドハンズだ。

デッドハンズのショットとは

手で クラブを持って ボールを打つ以上 手を動かさずに それを上手くは 行えないが、ボールを遠くに飛ばす必要のない ショットでは 特に 手と 腕の力に頼って ボールを飛ばそうとするから ショットの精度を確保するのが 難しくなる。そうしたショットで 我々は 腕の振り幅が 大きくなり 手首や ひじなどを 必要以上に曲げる傾向があるが その動きを中心に 手と腕の動きの関与をミニマムに抑えて 体の回転運動を上手く利用して ボールを打つことで ショットの精度と 再現性の向上が図れる。それが デッドハンズで ショットをすることの狙いである。

ここで デッドハンズの ショットを見てみよう。動画は Jason Day: Dead-Handed Wedge Play というタイトルで ショートゲームの名手としても知られるジェイソン・デイの ショットの打ち方を紹介したものである。手と腕の関与をミニマムするために コックを抑えて ボディターンで ボールを飛ばして行く様子を この見本で 確認して欲しい。

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打ち方の特徴とチェックポイント

デッドハンズの 概念に沿った スイングは チップ、ピッチ、各種 ウェッジ ショットに応用できるものであるが、その特徴は 体の回転する動きを より積極的に 利用し、ある意味、小さな筋肉の動きの関与を 最小限にして ショットの精度と 再現性を高めようと言うものである。しかし、ボールを 遠くに 飛ばす訳ではないのに 体の回転量を 大き目にすれば その回転速度を抑え 腕の振り幅を小さくする必要がある。まずは そこに 一工夫が必要になる。同時に、手の動きの関与を ミニマムにするために 手首のコックを抑えて クラブを振る訳だが、それが 逆に 体の回転軸のブレを誘発する可能性もある。回転軸は 左右に動かないことに加え 傾斜角度を変えないようにすることも重要で その点にも 注意すべきだ。勿論、以上の全ての動きを 正しく 実行するのは そんなに簡単なことではない。マスターするには 何度も 練習する必要があるだろう。ただ、一度 その動きをマスターしてしまえば 精度も 再現性も 高いスイングになるし、加えて、スイング プレーンは 腕の振りに より依存するスイングに比べ クラブが 若干 インサイドから シャロ―に振られるのも 特徴の一つで ダフり難いという利点もある

練習と導入の仕方

デッドハンズの特徴と 利点は 以上の通りであるが 実は その導入に際しては 難点もある。腕の振り幅、コックの抑え方、体の回転量とスピードの調整など 所謂 変数が多いので その組み合わせ方も 多くなるので どう組み合わせれば良いのかが分かりずらい点である。また、どこまで 手の動きを抑えるかについては 自分の適性のようなものを見極める必要もある。

いずれにしても、導入にあたっては まず 現在 アプローチの距離コントロールを 自分が どのようにしているのかを 確認してみることだ。ただ 勘に頼って 適当に クラブの振るスピードを コントロールしている人。また、腕の振り幅を決めて サンドウェッジ 8 時のショットで 50ヤード的な コントロールをしている人も居るだろう。どんな方法で 行っているにせよ、まずは その打ち方を 定量的に分析し 把握すること。そして それに対して デッドハンズの概念を どのように導入すれば 改善が期待できるのかを 自分なりに考えてみることだ。例えば、肩の回転量を 2倍、回転速度は 3割減、腕の振り幅と コックは 半分にしてみる。その結果、どのようなことが起きるのかを観察する。そんなことで 試行錯誤をしながら 最も良いと思われるスタイルとシステムを 確立する必要がある。残念ながら 手間暇をかけなければ 成果が出ないタイプのテクニックである。それでも 試してみる価値は あるはずだ。

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