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ボールに アドレス(ルール解説)

このページのコンテンツ
• はじめに
• 「アドレス」という用語の定義
• 2012年のルール改定
• 規則 18-2 の公平性と合理性
• その他の注意点
• 商品リンク(用品、メーカー別)

はじめに


ボールにアドレス規則上は アドレス後にボールが動けば、ストロークの結果として動いた場合を除き、基本的に、プレーヤーは そのボールを動かしたものとみなされ、一打罰の下に ボールを元の位置に戻してプレーをすることが要求される。ただし、2012年・ルール改訂で、プレーヤーがボールを動かす原因になっていないことが分かっているか、ほぼ確実な場合は その限りではないという条件が付け加えられた。このルール改定前は その理由の如何に拘らず ボールの後ろにクラブを ソール後にボールが動けば(一度、アドレスを解いても)プレーヤーには ボールを動かしたことによる一打罰が科された。

「アドレス」という用語の定義


ゴルフボールを打つために構える動作や その構え自体のことを 「アドレス」 と言うが、球にアドレス (Addressing the Ball) という ゴルフ用語を ルールブックでは 以下のように定義している。

definition プレーヤーはスタンスをとっていたかどうかにかかわらず、球の直前、または 直後の地面にクラブを置いた時に そのプレーヤーは球にアドレスしたことになる。

2012年のルール改定


上述のルール改訂前は ボールの後ろにクラブを ソールしたら最後、アドレスの状態を解いても ルール上はアドレスの状態が続いたので、その時に 例えば 突風が吹いてボールが動けば ペナルティが科された。従って、ボールが不安定な状態で アドレス後に アドレスを解く場合は ボールを 一度マークし直して ボールを リプレースすることで アドレス前の状態に戻す(スロー・プレーの原因になる)行為が 速いグリーンで傾斜のある所にボールがある時は 特に 良く行われた。また、プレーヤーによっては ボールの後ろにクラブを ソールしない(地面につけない)などの 安全確保の行為をする人も居た。ルール上はボールを打つための構えに入っていても クラブを ソールしていなければ アドレスの状態に入ってないとの解釈になるからだ。

address
ルール改訂後は、そのような配慮の必要性が かなり低くなったが、それでも ボールの近くにクラブを ソールした時にボールが動けば そのボールが動いた原因はプレーヤーにあると判断される可能性は高いから、依然 ペナルティが課される余地は残っており、クラブをソールすることによって ボールが動き出しそうな(または、その可能性がある と判断される)場合は ルール改訂前同様に 細心の注意を払ってアドレスをする必要がある。2016年の全米オープンでは 優勝したダスティン・ジョンソンに対し USGA は ボールが動いた理由は選手の取った行動、即ち、ボールの傍にクラブをソールしたことに起因する可能性が そうでない可能性よりも 高いと判断するのが妥当とし、選手本人の主張や多くのゴルフ関係者、視聴者の見解がボールを動かす原因は選手の行動にないと言う状況にも拘らず、同選手に一打罰を科す裁定を行った。» 詳細

因みに、規則 18-2 の記述は以下の通りである。「プレーヤーのインプレーの球がアドレスした後で動いた場合(ストロークの結果として動いた場合を除く)、プレーヤーはその球を動かしたものとみなされ 1打の罰を受ける。プレーヤーがストロークを始めた後や、ストロークのためにクラブを後方に動かし始めた後に 球が動き、その球をストロークしてしまった場合を除き、その球はリプレースされなければならない。例外:プレーヤーが球を動かす原因となっていないことが分かっているか、ほぼ確実な場合、規則 18-2b は適用しない。」 つまり、不安定な場所にあるボールが アドレス時に動けば、プレーヤーが球を動かす原因になっていないと言い切れなければ、ペナルティが科されるるということだ。

規則 18-2 の公平性と合理性


いずれにしても、アドレス後のボールの動きに対する不合理と思われた罰則のあった旧規則 18-2 の公平性と合理性、加えて、スピードプレーの観点などに鑑み、2012年のルール改定、即ち、アドレス後であっても プレーヤーが そのボールを動かす原因となっていないことが分かっているか、ほぼ確実である時は プレーヤーに対する罰を免除するとの新しい例外規定が追加された訳で 大きな改善だったと言えよう。

そうした状況下にあって起きた 2016年全米オープンの裁定騒動は、ルールブックに記述されている文章を競技委員がどう解釈し、裁定を下すべきか、ということに対して大きな疑問を投げかけた。ボールの傍にクラブをソールした場合、その直後にボールが動けば、事実関係に拘わらず、プレーヤーが球を動かす原因になっていないと言い切れないと判断されても仕方がない。それが 2016年全米オープンの裁定の主旨だと言えよう。大多数のゴルファーが納得しないような解釈がなされたようにも思えるが、こうしたルール裁定の原則は 刑事裁判での有罪を証明しない限り 被告人は無罪という(推定無罪の)考え方とは明らかに異なることを認識しておくべきであろう。

その他の注意点


なお、風や理由の分からない原因でボールが動いた時は ボールを元の位置に戻すことなく そのボールが止まった所から プレーをする必要があるが、風に飛ばされてきた小枝、紙、空き缶、ビニール袋や動物など、局外者に該当するものによってボールが動かされた場合は(» 詳細)元の場所にボールを リプレースして プレーをしなければならない。いずれの場合も 対応を間違えば 誤所からのプレーで ストローク・プレーでは 2打罰、マッチ・プレーでは そのホールの負け というペナルティが科される。




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