アーコス (ARCCOS) 360|電子 キャディ?

Introduction

2018年 1月に 日本で販売開始された 米国ベンチャー企業 ARCCOS社が開発した アーコス (ARCCOS) 360 という製品がある。今までにない 斬新な機能を有する ゴルフ用の電子機器だが、その外見は クラブの グリップエンドに装着する (14個の) 小型軽量 センサーである。それを スマホに ダウンロードする 専用アプリと ペアで使用することで 色々なことが出来るようになる。これを 100% 使い熟すには 頭を 少し切り替える必要があるかも知れないが とても面白い 小道具である。ラウンド時に グリップエンドに センサーを装着したクラブで ショットをし、専用アプリをダウンロードした スマホをポケットに入れて それを GPS 距離計として使用するように持ち運べば (その目的で使用する しないかに係わらず) その間に打った全てのショットのデータを 半自動的に記録し データの分析までしてくれ、加えて、パーソナル 電子 キャディの機能まで提供してくれるという優れものだ。

革新性と その有用性

センサーの装着
打ったショットの記録データを正確に残してくれる このシステムの有用性は その日の プレーを回想して 楽しむことなどにもあるが、より利用価値の高いものに 自分のプレーの傾向、長所・短所、ミスのパターンなどを客観的に把握することで 練習課題を見つけて 正しい練習につなげられることにある。さらに、5 ラウンド以上使用しないと 作動しない機能だが キャディとしての役割 (詳細後述) を果たしてくれるのも魅力で 当に 革新的なシステムである。価格は 三万円強と安くないようにも思えるが 同等の GPS 距離計が 二万円前後はするのだから 良く考えてみれば 大変 リーズナブル。

使用方法

この商品を使用する前に まず 行わなければならないのが 1) スマホに 当該アプリをダウンロードすること、2) センサーをクラブに装着して ペアリングと呼ばれる操作をすることである。ペアリングとは クラブ 1本 1本に装着したセンサーが どのクラブ (種類と番手) に装着されたのかを 登録する作業であるが、加えて、スマホの位置情報などに係わる設定を一部変更する作業もある。その作業が完了すれば、後は ゴルフ場に行った時に そのゴルフ場のデータをダウンロードし、スマホに表示される ラウンドの開始ボタンを押し、そのスマホを ズボンの前ポケットに入れて プレーをすれば ラウンド中のショットの記録が ほぼ 自動的に データとして残される。ティーショットが何処に (何ヤード) 飛んだのかから、セコンド ショット、そして、ホールアウトするまでのショットの記録が全て残る。パット数の記録は 一部 マニュアルで 記録を訂正したりする作業が必要になることもあるが、そのやり方は 比較的 簡単なので 少し使っていれば 簡単に行えるようになるだろう。以下は センサーをクラブに装着して ペアリングする方法とシステムの使い方について説明した動画である。


距離表示画面
Apple Watch を GPS 距離計と スコアリング ツール(パット数の訂正など)として 同時に 使用することも可能で そうした使い方をする場合は Apple Watch の設定も 必要になる。ただ、Apple Watch を使用すれば スマホを 一々 ポケットから取り出して グリーンまでの距離や 今プレーを終わったホールのスコア、特に、パット数のチェックなどをする必要がないので便利だ。いずれにしても、システムが 時々 誤作動することがあるが そうした時は 入力されたデータを訂正する必要がある。慣れれば 簡単な操作だから ちょっとした待ち時間などを利用して 訂正しても良いが、慣れない内は プレー中に あれこれやるのではなく、ハーフの休み時間や ラウンド後に 訂正をした方が良いだろう。ちょくちょく 起こることではないので 然程 心配しなくとも良いだろうが 機器の操作に慣れるまでは 少し 慌てるかもしれないので 訂正は 後でやれば良いと覚えておいて欲しい。また、最初の使用後に 面倒で邪魔と感じる人も居るだろうが、暫く使っていれば その感覚は 殆どなくなるし、使い勝手も 使い込むに従って良くなるので ファースト インプレッションだけで その有用性を即断せず 少し 我慢をして 使い続けることが肝要だ。

クラブの重量やバランスに対する影響

最初に センサーを グリップエンドに装着することで クラブが応分に重く、長くなることを心配する人も居ようが、ボールを実際に打ってみれば(個人的な感想になるが)心配する必要はないだろう。クラブのバランスは グリップ側が重くなって 長くなるから 結果として 殆んど変わらないからだ。シャフトを少し長く使うことになるので ミート率が悪くならなければ 応分に飛ぶようになる可能性があるだろう。

データの利用価値と信憑性

ラウンド中に 自動的に取得され 蓄積されるデータは 統計学的なデータ処理がなされ 個々のラウンドのスタッツ、また、各プレーヤーの過去の全てのラウンドのスタッツとして表示される。例えば、ドライビングのスタッツには ドライバーの平均飛距離、フェアウェイキープ率、標準的なばらつき、フェアウェイを外したサイドの情報などがあり 自分の ミス ショットのパターンや傾向を知る上で 役に立てることが出来る。また、アプローチというカテゴリーに分類されるデータは グリーンへのショットに係わるデータで GIR (オンした確率)、グリーンの何処に乗ったかなどのデータが得られるので これも有用性の高いデータである。一方、チッピングというカテゴリーに属するデータは ピンの位置情報などが正確に入力されていないようだから その精度と 信憑性には 若干 疑問が残る。パッティングのデータに関しても チッピング同様 そのデータの有用性は 少し疑問も残るが、平均パット数や 3 パット、1 パットの割合などは 正確に知ることが出来るので それなりに 利用価値は 高いだろう。ただ、グリーンへのショットで ボールが何処に乗って もしくは 何処に外して 次のパットや アプローチ ショットが カップからどのくらいの距離の所に止まったのかが 明確に分かる様な 記録が残れば より素晴らしいのだが、その点が出来ないのは 少し残念だ。例えば、各ホールの グリーンのアップの絵が画面に表示され、その画面上で ボールが最初に何処で止まって その後 どのように カップインしたかが分かるような記録が残せれば 最高だと思うが、そこまで完成されたシステムではない。パットと チップ ショットのデータに関しては ショットの (特に その距離の) 精度が データ化されることで もっともっと意味のあるものになるだろう。例えば、パットが ショートする傾向のあるプレーヤーは 平均して どの位 ショートするのかとか、パットの長さ別に 距離の誤差が どの位なのか などが分かれば データの利用価値は さらに高くなるだろう。以下は そんな ARCCOS 360 で ゲットできるスタッツについて解説した動画である。


パーソナル 電子 キャディ 機能

一方、5 ラウンド以上して そのデータが蓄積されると そのデータをベースにした キャディ機能というものが作動するようになる。つまり、各ホールの戦略や 次のショットに使うクラブは 何が良いかを 明示する機能が使えるようになるのだ。もちろん、その通りに プレーする必要はないが 面白い機能である。他に、公式なものではないが 自分のハンデも 算出してくれる。さらに、ドライビング、アプローチ(グリーンへのショット)、チッピング(寄せ)、サンド、パッティングという 5 つのカテゴリー別のハンデも計算してくれるので 自分の強みや弱みを客観的に知る上で 利用価値が高い。また、それぞれのクラブの飛距離のデータを 平均飛距離、飛距離レンジの様にして出してくれるのも 面白い機能である。ただし、9番アイアンの コントロール ショットを多用していたりすると P より 9I の方が飛ばない というデータになることもあるので その辺りは データを使う側が 上手に 利用する必要があるものだ。キャディー機能には 過去のクラブごとの飛距離のデータだけでなく 高低差や 風向きなども考慮した上での オススメのクラブを提案してくれる。風向きについては システムが どのように判断しているのか 定かでないが 天気図で知ることの出来る気圧差のデータを基に 風向きと風速を推測しているのではないかと思われる。あくまでも、推測であるが そんなことをしているとすれば 当に 有能な パーソナル 電子 キャディだと言えよう。

▶ アーコス (ARCOSS) 360 製品情報

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