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キャディー付きゴルフの魅力

最近は 名門クラブでない限り セルフプレーがスタンダードになっているが、プレーのペースに自信のない人やゴルフ歴の浅い人は 勿論のこと ベテランゴルファーでも キャディー付きラウンドの方が楽でゴルフに専念できるから良いと感じる人は少なくない。もちろん、キャディーと一言に言っても 新米とベテランキャディーでは大きな差があるし、ゴルフ場の教育の違いもあり、キャディー付きでラウンドをしたものの気を使っただけだったとか、居る意味があまりないと感じたという経験をお持ちの人も少なからず居るだろう。

アメリカのキャディー

確かに、キャディー付きが条件の名門クラブの中には ちょっと人を見下すような態度で ゴルフの経験が浅いと思われる客を教育しようとか、客の社会的地位で態度を変えるようなキャディー が居るのも事実である。スピードプレーを重視し、マナーの悪い人には厳しく接するという理由もあるのだろうが、そんなキャディーに遭遇すると、正直、名門クラブの品格が損なわれる訳だから 違った教育の仕方があるのではないかと考えさせられることもある。

運悪く そうしたキャディーとのラウンドを経験した人は キャディー付きでのラウンドなんてと思われるのは ごくごく自然なことだろう。残念ながら、ゴルフ場が殿様商売をしていた時代には そうしたキャディーが一般のゴルフ場にも良く見られたものだった。しかし、最近のゴルフ場のキャディーに対する教育やキャディーの仕事に対する意識は昔とは様変わりしているから、その古いキャディーのイメージで毛嫌いしている人は キャディー付きゴルフの魅力について再考する価値があると思う。とは言え、客であるゴルファーにキャディーを上手に使ってゴルフを楽しむ知識と経験のない人が多くなっているのも事実である。そこで、どんな時に、どのようにしたら キャディー付きゴルフがゴルフの楽しさを一層大きなものにしてくれるのか。そんなことをここでは考えてみたい。

本来、 キャディーの役割は多岐に亘り、ゴルフのプレーという観点からは それが居ると 居ないとでは かなりの差が出るものである。グリーンでボールを拭いてくれたり、ショット後にクラブを綺麗にするなど(客商売的には重要なポイントだから)本来 プレーの観点からは 然程 価値の高くないことも普通はしてくれるもので、それが キャディーの主な仕事であり、役割だと思っている人が少なからず居るだろうが、本来の仕事は別にある。基本的に、キャディーから受けられるサービスは以下の表の通り もっとゴルフの本質に係わるものがメインで、本当に価値あるサービスは 1) コース攻略情報、2) プレーのペースとリズムという観点からのアシストだと言えよう。なお、雨の日はグリップを濡らさずにプレーできるように助けてくれるので そうした日のラウンドでは そんな価値も大きい。 また、ゴルフのマナーやルールに自信のない人は疑問に思ったことなどをラウンド中に色々と教えてもらっても良いだろう。

キャディー付きプレーのメリット
1) コース攻略情報提供 ピン/ハザードまでの距離、ピンの位置、グリーンのライン/スピード
2) プレーのペースの援助 クラブの出し入れ、ボールの探索、カートの移動、コースの保護
3) マナー / ルールの教師 ラウンド中に色々と質問しても良い。初心者だけとは限らない。

キャディーとプレーヤーは 基本的に サービスをする側と客の関係であるが、キャディーには 色々とアシスト、アドバイスをしてもらう訳だから お互いに気持ちよくラウンドが出来るよう配慮することが望ましい。そうした意味からも 日本ではキャディーさんと さん付けで呼ぶのが一般的だ。言葉遣いも 敬語を使う必要はないが 命令口調にはならないように気をつけたい。また、海外では むしろ当たり前のチップも 日本では基本的に必要ないが、暑い日に 途中の売店で冷たい飲み物をオファーするなどの配慮は 上手に断わられることもあるだろうが 好ましいことだろう。品良く、スマートにキャディーと共同作業を行なっているというイメージでラウンドして欲しい。感じの良い客に対しては普段以上にサービスしようと言う気持ちになるのが(その道のプロとしては 如何なものかも知れないが)人情である。また、雑談や多少の世間話をキャディーとするのは構わないが、キャディーのサービスを受けるのは自分のグループの全員だから、そのサービスの提供にキャディーが専念できるよう配慮することが 同伴競技者に対するマナーである。

一方、グリーン上でのキャディーからのアドバイスは(初めてプレーをするコースでは特に)有益な情報であるが、そのアドバイスに完全に頼ってしまうのは考え物である。中級以上の人には 特に キャディーの能力に応じたキャディーの使い方も学んで欲しいものである。つまり、自分のキャディーのグリーンを読む能力を考えた上で そのアドバイスを参考にして 最終的なラインは自分が決めると言うことだ。グリーンを読む能力に長けているキャディーは少なくないが、然程でもないキャディーが多数居るのも事実で、加えて、短時間でラインを読む訳だし、複数の客の面倒を見ている中での判断だから それには限界があると考えるべきだ。

また、聞かなくとも ピンまでの距離やハザードまでの距離などを言ってくれるキャディーも居れば、聞かなければ あまりそうした情報を言わないキャディーも居るので、キャディーには積極的に質問をするようにすべきである。同伴競技者に迷惑を掛けずに キャディーと色々な会話が流れるように出来るような知識と余裕があることが望まれる訳だが、そうしたことが上手に出来るようになるには かなりの授業料を納める必要があるかも知れない。

日本の場合 一般的に キャディーが 1グループに 1人付くスタイルだから、プレーヤー 1人当たりのキャディーフィーは 4サムの場合が最も安くなる。ゴルフ場によって多少差はあるが、フォーサムの時のプレーヤー 1人当たりのキャディーフィーは 2,000円 〜 3,000円程度である。しかし、上述の 1) から 3) までのサービスを 満足の行くレベルで受けられれば 決して大きな出費とは感じない人も多数居るはずだ。

因みに、欧米のキャディーはバッグを担いでプレーヤーと一緒に歩いてラウンドするのが普通で フォーサムであれば 2人のキャディーが付いて それぞれのキャディーが 2個のキャディーバッグを担ぐのが一般的だ。名門クラブの一人前のキャディーは 1バッグ・チップ込みで 100ドル、場合によっては それ以上ということもあるが、キャディーフィーの相場は色々で 前述のキャディーの役割が十分に果たせない 単なるバッグ運び役の少年がキャディーの場合などは 1バッグ・チップ込みで 30ドル程度ということもあるだろう。

アメリカのキャディー

いずれにしても、最近はキャディー付きでラウンドをする人が少なくなったため、どのゴルフ場もキャディーの数は少なくなっているのが実態だ。結果的に キャディーの質の割には 料金がリーズナブルというケースが多い。そして、キャディーを使って欲しいゴルフ場が 色々なサービスや特典をオファーすることも珍しくなくなった。いずれにしても、キャディー付きのゴルフをしたことのない人も最近入ることと思うが、そんな人は 機会を見て 一度経験して欲しい。

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