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ゴルフ依存症 - Golf Addict

Old Golfer
15世紀、今から 500年以上前に スコットランドで ゴルフ禁止令が出されたというのは 有名な話だが、当に Golf is addictive で、それに纏わる話は 枚挙にいとまがない。中毒者、依存症患者という意味の英語は addict だが、ある辞書の言葉の汎用例には A golf addict と載っている。

ゴルフ中毒症 または 依存症 (addicted to golf) つまり、ゴルフに ハマリ過ぎてしまう人は 本当に多い。タイガー・ウッズ騒動は 彼のセックス依存症 (sex addiction) に因るものだとも言われるが、世の中に数多く居るであろうはずのセックス依存症患者 (sex addict) と ゴルフ依存症患者 (golf addict) の数を比べて見たら 面白いかも知れない。

クラブの芯で捕らえて打ったボールが 狙ったターゲットの方向に飛んでいく瞬間は オーガズムの快感にも譬えられるが、それを経験したことのある人にしか理解できない 楽しさ、快感が、そこにはあると言えるだろう。そして、色々なゴルフの技を身に付け、上達することによって満たされる自己達成欲が大きいことも ゴルフの魅力の一つである。初めて 100を切った日の感動、そして、何時の日か シングルの仲間入りをする夢。

ゴルフに出ています。ゴルフを学び、ゴルフの奥の深さが見えて来れば来るほど、そこから得られる欲求やその欲求が満たされた時の充足感、満足度は大きくなる。そして、ドンドン ハマって ゴルフ中毒 (addicted to golf) というようなことになると 全てが ゴルフ中心の生活になってしまう人も居るだろう。右の英語のポスターは そんなジョークである。お店か何かをやっている人が 「ゴルフに出ているので 不在、暗くなって 30分位したら (dark:30) 戻ります」 といった内容のメモだ。暗くなるのが何時であろうと 暗くなるまでは ゴルフだ という(依存症の)ニュアンスが良く伝わってくる。

競技としてのゴルフを追求する人も居れば、レジャーとしてのゴルフに興じる人も居るだろうが、どちらのゴルフをするにせよ、ゴルフをやる限りは その本当の楽しみ方を 学んで欲しいというのがゴルフを 心から愛する筆者の願いである。ボールを思い切りヒットして遠くに飛ばすドライバー・ショットから、微妙なグリーンのアンジュレーションと スピードを読んで 繊細なストロークをするパッティングまで、様々な技と それぞれのホールで起きる色々な状況が作り出す期待、不安、スリルと感動。ゴルフは 実に 多種多様な欲求を満たしてくれる要素が詰まったゲームである。そして、そんなゴルフだからこそ、より多くの知識を 学び、練習をして、ゴルフコースで 遭遇するだろうところの様々な瞬間、瞬間に備えることが大切。そうしたプロセスなしには、プレーの途中で生まれる深い思考と決断、そして、結果が出た時の真の喜び(オーガズム)は 生まれてこない。

もちろん、期待に反した結果が出た時には 逆に 大きな落胆、場合によっては 怒りや欲求不満といったものも 味わわなければならない。しかし、だからこそ、一緒にプレーをする者のペースや気持ちを大切に出来るマナーを身に付け、そうした心配りが 出来るゴルファーになることも 併せて 考えて欲しいのである。類は友を呼ぶと言う。そんな思慮深いゴルファーであれば、本当に楽しいゴルフを 一緒に出来る仲間が集まり、喜びを分かち合う スポーツマンシップや フレンドシップが 生まれて来るはずだ。スコア至上主義の賭けゴルフでは 決して味わうことの出来ない 喜びであり、至福の時である。

このページを ここまで読んだあなたには ゴルフ依存症の症状が見られると言えそうだが、多分、その治療の必要はないでしょう。それよりも、気の合った仲間と心配りの出来るゴルフで真のオーガズムを追求することこそが ゴルフ依存症患者の目指すべき姿と言えるのである。

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