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ゴルフ用具進化の歴史

昔のゴルフボール ゴルフゲームの起源については、オランダ、イギリス、フランス、イタリア説など 様々な説があり定かではないが、ゴルフは昔からスコットランドで 多くの人によってプレーされ モダン・ゴルフの基礎が そこで築かれたことは間違いないことである。

また、現在のゴルフボールの性能に比較的近い、ゴム製糸巻きボールの出現など用具の進化が、ゴルフコースの設計など、モダン・ゴルフ発展の形に大きく影響を与えたことも間違いのない事実である。1848年に英国で発明されたガッタ パルチャー ボール (別称 Guttie) から 50年後の 1898年にはゴムのボールが始めて使われるようになり、1901年に Haskell rubber-core ball というボールが出現し、ゴルフを大きく変えていった。当時のボールの表面には、いぼいぼ状の突起が施されていた。

現在のボールのようにディンプルが使われるようになったのは 1908年からと言われている。そして 1930年に 始めてゴルフボールの規格が全英ゴルフ協会によって確立された。現在のゴルフボール規格は重量が 45.93 g (1.620 ounce) 以下、直径は 4.27 cm (1.680") 以上となっている。その後も、モダン・ゴルフに影響を与えた革新的なアイデアや用具の進化が、次々とゴルフのスタイルを変えて行ったが、主なものをリストにしてみると 次のとおりである。

1848年 ガッタ パルチャー ボール (別称 Guttie)
1889年 ゴム製糸巻きボール (Haskell)
1912年 スチール シャフト
1928年 サンドウェッジ
1963年 ゴム製グリップ (Golf Pride)
1967年 ツーピース ボール
1968年 キャビティーバック 鋳造アイアン(Ping)
1979年 メタルウッド(Taylor Made)
1991年 オーバーサイズ ドライバー(Callaway Big Bertha)
1995年 チタン ドライバー(Taylor Made Burner / Callaway Big Bertha)
1996年 多層構造ボール(Top-Flite)
1999年 ハイブリッド ユーティリティクラブ(Taylor Made Rescue)
2000年 ウレタンカバー スリーピース ボール(Titleist Pro V1)
2005年 可変ウェイト ドライバー(Taylor Made R7 Quad)
2008年 可変式(調整スリーブ付き)ドライバー(Taylor Made R9)

このように振り返ってみると、用具の進化は ゴルフゲームの発展と普及、さらには、ゴルフ関連ビジネスの伸張に大きな影響を与えて来た訳だが、最近では 昔からのゴルフの伝統や文化を重んじるために、また、ゴルフコースの陳腐化を防ぐというような目的のために ゴルフ協会が行き過ぎた用具の性能アップを規制しようと言う動きも一方ではあり、用具の進化によるゴルフスタイルの変化と言うことが、ある意味 一段落した観もある。従って、ゴルフ用具メーカーは、この不況という headwind(向かい風)の中で、当に、多難な時代に突入したと言えるだろう。

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