新作 SLDR は 右の写真のように コンベンショナルなカラーの黒系で、ヘッド形状も 洋ナシ形と 原点回帰した観がある。ところが、そのデザインの詳細を見てみると 新しいアイデア、そして、細かな配慮が満載。CG (重心) を低く、また、浅く フェース面に近い所に置き、ハイ・ローンチ・アングルの ロー・スピン・ボールで 飛距離をマックスにという考え方だが、それ以上に注目したいのが、クラブを構えた時の安心感に配慮したデザインだ。
まず、右の (P1) である。ロフトとフェース角、そして、フェース面の形状によって クラブフェースの見え方は 変わってくるが、それが スクウェアに見えるよう 可変機能 (詳細後述) を 上手く使える工夫がなされている。引っ掛けやプッシュアウトの出るイメージを持ち難い フェース面の見え方と言うことだ。
加えて、(P2) のメタル・プレートと SLDR 及び そのライン (拡大部) である。これによって、ターゲットに対して クラブがスクウェアに構えられているという安心感がさらに増大される。
もちろん、(P3) のスライド式の ウェイト・システムは今回のスライダーの名前の由来でもあり、目玉である。ソール部に組み込まれた目盛りの上を 18g のウェイトが 自由にスライドし固定されるもので、これによって、重心角を ドロー・バイアス (ヒール側にセット) から フェード・バイアス (トー側にセット) まで 大きく、しかも、簡単に 変えることが出来るメカニズムだ。
さらに、(P4) による ロフトの調整だが、そのスタイルは最近のクラブに良く見られるソール部のネジ式のもので、これも簡単に調整できるシステムである。 |