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| アイアンは 鉄 (iron) のクラブヘッドが装着されたクラブで フルショットをした時に 概ね 100ヤードから 200ヤードほどボールを飛ばすことの出来るクラブである。より遠くに飛ばせるアイアンは ロング・アイアン、比較的 近距離のショットに用いられるものは ショート・アイアン、そして、中間的な距離用にデザインされたものは ミドル・アイアンと呼ばれる。(ゴルフクラブは 大きく、パター、アイアン、ウッドの三種類に分類される。)
アイアンのタイプ
アイアンは その製造方法や素材の違いによって 大きく鍛造 (フォージド) アイアン と キャビティー・バック・デザインの鋳造 (キャスト) アイアンに分類されてきたが、最近では
ハイブリッドという新しいタイプのクラブも出回っている。また、最近の傾向としては 1) ピッチング・ウェッジから 5番アイアンまでの 6本セット (かつての標準は 3番アイアンまでの 8本セット) で売られるケースが多くなったこと、2) ロフトが立ってきたこと、3) 軽量スチール・シャフトやカーボン・シャフトなどが装着された軽量クラブが増えたことなどの変化が見られ (詳細後述) 新しいアイアン・セットに買い換える時などは 今まで以上に クラブのスペックを良く注意してチェックする必要が出てきた。
鍛造 (フォージド) アイアン |
鋳造 (キャスト) アイアン |
ハイブリッド アイアン
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鍛造のクラブは手作りの観があり、俗に言う低重心ではないので 上級者向けのクラブとされてきたが、最近ではキャビティー・バックの鍛造クラブも売られているので 一概に そうとばかりは言えない面もある。また、鍛造技術の進化により、比較的複雑な形状の成型が出来るようになっていることや、鍛造アイアンと一言で言っても デザインだけでなく 素材となる鉄の種類や熱処理の履歴などの違いが クラブによってあるから ( 素材のお話) 見た目は勿論のこと 打感のクラブ間の差も 大きくなっている。とは言え、基本的に、鍛造クラブは
柔らかい感触でボールを打てるのが一番の特徴で、一度その打感に慣れると鋳造のクラブが打てなくなるようなところがある。
一方、鋳造アイアンは ロストワックス精密鋳造という方法で作られるが、鍛造では 成型できない比較的複雑な形状のクラブを低コストで製造することが出来るという特徴がある。ソール幅が広く スイート・エリアの大きい、キャビティー・バックの低重心のクラブの量産に適していた為
(ピン・アイ II のヒット以降) より フォーギビングな (芯を外しても 距離のロスが少ない) クラブとして 人気がある。しかし、鋳造クラブは 必ずしも 初心者向けのクラブと言うことではなく、プロ・ゴルファーを含む多くの上級者まで、鋳造アイアン派の層は幅が広く、最もポピュラーなアイアンである。
また、近年は キャロウェー FT シリーズ・アイアン のように 金属と樹脂などの素材を組み合わせてヘッドの重心の位置や打感を改善したハイブリッドと呼ばれるクラブも
価格はやや高めのものが多いが 売られている。また、中空構造など、クラブヘッドの構造に工夫を凝らしたアイアンなども売られている。ロングアイアン (ユーティリティー・クラブとして)
では このタイプのものが良く見られる。

アイアンのスペック
右の写真は アイアンの部位の名称を簡単に説明したものであるが、ショート・アイアンから ロング・アイアンまで、そのロフトは もちろん、シャフトの長さ、ライ角度、フェースの長さ、高さ、重心距離、バウンス角度など、どんなクラブでも全てフロー・デザイン (番手が大きくなるにつれて 少しずつ 角度、長さ、重量などのスペックを調整するという意味) のコンセプトで作られている。下表は
典型的な (昔からの) アイアンのシャフトの長さ、ロフト、ライ角度の例であるが、最近のクラブでは、ロフトが以下の例よりも
1-2°立っているものが多く、中には ほぼ 1番手分大きくなって 飛ぶ仕様になっているアイアン・セットもある。
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2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
PW |
SW |
シャフトの長さ |
39.5" |
39.0" |
38.5" |
38.0" |
37.5" |
37.0" |
36.5" |
36.0" |
35.5" |
35.5" |
ロフト |
18° |
21° |
24° |
27° |
31° |
35° |
39° |
43° |
48° |
56° |
ライ角度 |
59.0° |
59.5° |
60.0° |
60.5° |
61.0° |
61.5° |
62.0° |
62.5° |
63.0° |
64.0° |
一般的には 5番アイアンのロフトをスペックに表示していることが多いが、それが 24° (3°ストロング) であれば ピッチング・ウェッジは 44°- 45°になっており、サンド・ウェッジ (通常は 56° - 58°) との間に 50° 前後のロフトのギャップ・ウェッジ (アプローチ・ウェッジとも言う) を 最低でも 1本、出来れば 2本 入れる必要が出てこよう。 ギャップ・ウェッジの選び方
ライ角度は 5番アイアンで 60° - 61°、そして、ウェッジで
63° - 64°というものが標準的で 1番手大きくなるごとに 0.5°
寝てくるのが一般的だ。それよりも立っていればアップライト、逆に寝てくればフラットなライ角度ということになる。ソールにテープを張ってショットをすれば、自分のスイングに合ったライ角度が どの位かをチェックすることができるが、ライ角度がアップライト過ぎるクラブであれば プッシュ・アウトが出やすいクラブになるし、その逆であれば 引っ掛けることが多くなる。メーカーによっては ライ角度の異なるクラブから自分に合ったライ角度のクラブを選べるような販売方法をとっているメーカーもある。なお、鍛造アイアンは ライ角度の調整ができるが、鋳造アイアンの場合は、通常
ライ角度を変えることは出来ない。機会があったら、自分に適したライ角度がどのくらいかをチェックしておくと良いだろう。(ピンは、昔から異なったライ角度のアイアンセットを選べるようにしてクラブを販売している。)
クラブの重量は、サンドウェッジが通常もっとも重く 450-480g、
スイングウェートで D2-D6 といったものが多く ( 詳細) 重く設定されている。一方、3番アイアンはサンドウェッジよりも
50-60g 軽くなっているのが一般的だ。最近では カーボンや軽量スチールなど 軽めのシャフトが装着された軽量クラブが多く出回っているので、そうしたクラブが自分に合うのかどうかを良く確認してから
購入する必要があるだろう。年を取って力が落ちたから軽いクラブに変えようという発想は
悪くないと思うが、クラブの重量を急激に落とすと手打ちを助長するようなことにもなり兼ねないから、その点は
十分注意しよう。 アイアン用 スチール・シャフトの詳細
また、クラブを振った時のフィーリングは 総重量だけでなく、スイング・ウェート (C10、D2 などと表記される重量配分のバランスのこと 詳細) にも 影響を受けるので、そうした点にも注意を払って、どのようなスペックのアイアン・セットが自分に合っているのかを判断すべきであろう。
また、初心者の人も ある程度体力に自身のある人は 手打ちを助長するような
軽い グラファイト (カーボン) シャフトのアイアン・セットは避けて、出来る限り
スチール・シャフトのアイアンを選んだ方が良いだろう。最近のクラブは スチール・シャフトでも重量、硬さなどで様々なスペックのものがあるから、自分の体力を考えて
無理なく振り切れる範囲で 重めのクラブを選択した方が良いだろう。
最近、フローデザインのアイアンとして売られるようになったものは、慣性モーメントが一定になるよう重心距離を調整したクラブなど、シャフトの長さ、ライ角度、重量、フェースの長さ、高さ、重心距離、バウンス角度などのスペック以外のアイテムをフローデザインの概念で設計に取り入れたものと考えれば良いだろうが、正確な定義はない。(具体的なアイアンのスペックや価格など、詳細情報のチェックは、以下のイメージをクリックで。)
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