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スチール・シャフト (ゴルフクラブ選びの知識)
 
近年、軽量スチール・シャフトなど 様々なスペックのスチール・シャフトが装着されたアイアンセットが出回るようになっているが、アイアン用スチール・シャフトの選択肢は 一般のゴルファーが 考えている以上に 多い。従って、ただ単に、スチール・シャフトのフレックスが S のシャフトというような 大雑把なシャフトの選び方では 当然 本当に自分のスイングに 最適なクラブを 選ぶことは出来ない。

最も良く出回っているスチール・シャフトは、1) トゥルー・テンパー社のダイナミック・ゴールド、2) 日本シャフト社の NS プロ の二つのモデルである。加えて、一般ゴルファーには あまり使用されていないが、ツアープロや 一部 上級者などに 好まれているモデルに 3) トゥルー・テンパー社 (旧 ロイヤル・プレシジョン社) のライフル・シリーズがある。

それぞれの特徴を大雑把に言えば、1) の ダイナミック・ゴールドは 重くて 元調子のシャフト、また、2) の NS プロは やや軽くて 中調子のシャフトと言うことになる。一方、3) の ライフルは、重いシャフトだが、3 タイプのシャフトがある。即ち、A) 先・中調子のライフル、B) 元調子のライフル・プロジェクト X、そして、C) ショートアイアンから ロングショートアイアンまで 調子が 元-中-先 と 変わる ライフル・フライテッド (Flighted) と ライフル・プロジェクト X フライテッドである。なお、ロイヤル・プレシジョン社が 近年 トゥルー・テンパー社に買収されたため、現在では ライフルの一連のシャフトは トゥルー・テンパー社の製品となった。同時に、ライフルと ライフル・フライテッドは 販売されなくなり、現在では プロジェクト X と プロジェクト X フライテッドのみが販売されている。

スチール・シャフトでは 前述の 重いダイナミック・ゴールドか やや軽い NS プロ 950GH の選択肢しかない と考えている人が多いと思うが、実際には 少し違ったスペックや その中間的なスペックのシャフトなど、色々な選択肢がある。ライフル・シャフトのような選択肢も そうであるが、例えば、NS PRO 1150GH TOUR (中調子) や ダイナライト・ゴールド (先調子) などといったシャフトを試してみる価値もあるだろう。重量も キックポイントも 一味違った シャフトである。元調子であれば 低弾道、そして、先調子になれば 高弾道と シャフトの調子 (キックポイント) が、ボールの弾道に大きな影響を及ぼすことは 言うまでもない。

いずれにしても、それぞれのメーカーから どのようなスペックのシャフトが入手可能かを 以下の表に纏めたので 参考にして欲しい。

日本シャフト社 NS プロ・シリーズ
製品名
フレックス
重量 (g)
トルク
調子
NS PRO 750GH
R
79.0
2.2
S
83.0
2.1
NS PRO 850GH
R
87.0
2.1
S
91.0
1.9
NS PRO 950GH
R
94.5
2.0
SR
96.0
1.9
S
98.0
1.9
X
104.0
1.6
NS PRO 1050GH
R
106.0
2.0
S
109.5
1.8
X
114.0
1.6
NS PRO 1150GH
TOUR
R
111.5
1.8
S
116.0
1.7
X
121.5
1.5

トゥルー・テンパー社 ダイナミック・ゴール/ダイナライト・シリーズ
製品名
フレックス
重量 (g)
トルク
調子
ダイナミック
ゴールド
R200
125
-
R300
127
-
R400
129
-
S200
129
-
S300
130
-
S400
132
-
X100
130
-
ダイナミック
ゴールド SL
R300
106
-
S300
106
-
X100
109
-
ダイナミック
ゴールド
センシコア
R300
124
-
S300
128
-
X100
128
-
ダイナライト
ゴールド
R300
116
-
S300
120
-
X100
119
-
ダイナライト
ゴールド SL
R300
102
-
S300
103
-
X100
108
-
ダイナミック
ゴールド
ライト
R300
109
-
中元
S300
109
-
中元
X100
110
-
中元
ダイナミック
ゴールド ライト
センシコア
R300
113
-
中元
S300
113
-
中元
X100
114
-
中元
M80
Flex 0
84
-
Flex 1
86
-
Flex 2
87
-
注: 重量 (g) * は、ティップが テーパーの仕様 (カット前) 重量。多くのモデルで、テーパーとパラレルの選択肢がある。なお、他にも BLACK GOLD、TT LITE XL、TX90、CROSSFIRE などといったシャフトもある。

ロイヤル・プレシジョン社 ライフル・シリーズ
製品名
フレックス
重量 (g)
トルク
調子
ライフル
4.0 (A)
110 - 130
-
4.5 (R)
110 - 130
-
元中
5.0 (R+)
110 - 130
-
5.5 (S)
115 - 135
-
先中
6.0 (S+)
115 - 135
-
先中
6.5 (X)
120 - 140
-
7.0 (X+)
120 - 140
-
ライフル
フライテッド
4.5
115 - 135
-
先-中-元
5.0
115 - 135
-
先-中-元
5.5
115 - 135
-
先-中-元
6.0
115 - 135
-
先-中-元
6.5
115 - 135
-
先-中-元
7.0
115 - 135
-
先-中-元
ライフル
プロジェクト X
5.0
115
-
5.5
115
-
6.0
125
-
6.5
125
-
7.0
130
-
ライフル
プロジェクト X
フライテッド
5.0
115
-
先-中-元
5.5
120
-
先-中-元
6.0
125
-
先-中-元
6.5
130
-
先-中-元
7.0
135
-
先-中-元
ライフル
プロジェクト X
ハイ・ローンチ
4.0
101 - 105
-
先-中-元
5.0
109 - 113
-
先-中-元
6.0
115 - 119
-
先-中-元

また、同じフレックスのシャフトであれば、通常は 重量の重いシャフトの方が硬いものになるということを覚えておくと良いだろう。つまり、120g クラスのフレックスが R のシャフトを使っていた人が、軽量シャフトに変える時は、SR や S の少しフレックス表示が硬めのシャフトもチェックした方が良いことが多いはずだ。

なお、アイアン用 (カーボン) グラファイト・シャフトも様々なスペックのシャフトが出回っている。50g 台の超軽量シャフトから 100g - 120g 級のツアーモデルといったものまであり、重いシャフトは スチール並みの重量である。通常、重いグラファイト・シャフトが使われる 主な理由は その振動吸収特性が優れている (体に優しいという) 点にある。ただし、スチール・シャフトでも 振動吸収特性に配慮をしたモデル (例えば、DG センシコア) というものもある。

加えて、シャフト・メーカーが特定のクラブ・メーカーのためにだけ作られた OEM のシャフトや 非常に廉価なセットに使われているシャフトなどで 上述のシャフト以外のものが 使われるケースもある。中には 高品質のシャフトもあるが、そうしたシャフトが使われているクラブを購入する時は、注意して行うべきと言えるだろう。